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2019年5月16日(木)

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  • ニューヨークタイムズ紙による衝撃的な暴露記事で、2011年にシリアで反政府運動が巻き起こって以来バッシャール・アル=アサド政権が、数万人のシリア人を拘束、拷問してきたことが明らかになりました。「人権擁護のためのシリア・ネットワーク」(Syrian Network for Human Rights/SNHR)によれば12万8000人近くが行方不明になったままです。彼らは死亡したか、未だ拘束されていると見られています。SNHRの推定では、約1万4000人が拷問により殺害されました。現在、戦闘は下火になっていますが拘束はまだ続いています。報道によれば、2017年には5600人以上が違法に拘束されており、この数は前年よりも25パーセント増えています。シリア政府は秘密の拷問・拘束プログラムの存在を否定していますが、拷問プログラムの規模を示す更なる証拠が出てきています。これには政府内部資料含まれています。限られたトイレ数、病気の蔓延、少量で腐った食事、そして医師の不在など、この刑務所の状態は「絶滅」を目指しているに等しいと国連委員会は発表しています。記事を執筆したアン・バーナード記者に話を聞きます。バーナードは、ニューヨークタイムズ紙記者で、外交問題評議会のフェローです。

  • 農業ビジネスの巨大企業モンサント社は、人気の除草剤ラウンドアップを巡る巨大訴訟で、これまでで最高の賠償金の支払いを命じられました。原告であるアルバおよびアルベルタ・ピリオド夫妻は、数十年に渡り自宅でラウンドアップを使用していましたが、どちらも非ホジキンリンパ腫と診断されています。この訴訟で陪審はモンサントに対して20億ドルの懲罰的損害賠償金の支払いを命じました。モンサントは現在、ドイツの製薬会社バイエルが所有しています。除草剤ラウンドアップの主要原料であるグリホサートは、発がん性があるといわれており、弁護士によれば全米各地でこの除草剤を巡る同様の裁判が数千件起こされているということです。2017年にはカリフォルニア州の陪審が、定期的にラウンドアップを使用後、がんになった学校の用務員に対し、モンサントに2億8900万ドルの賠償金の支払いを命じました。この用務員46歳のドゥエイン・ジョンソンも、非ホジキンリンパ腫を患っています。米環境保護庁(EPA)は、グリホサートに発がん性はないとしていますが、他の科学的研究や世界保健機関(WHO)は、グリホサートにさらされたヒトはがんを発症する恐れがあると結論付けています。アルバおよびアルベルタ・ピリオド夫妻が起こした裁判の共同リード弁護士ブレント・ウィズナーに話を聞きます。

  • 5月11日、米国を除く世界中のほとんどの国がプラスチックごみ削減へ歴史的一歩を踏み出しました。180カ国以上が有害廃棄物の越境移動およびその処分の管理に関するバーゼル条約にプラスチックを加えることに同意したのです。30年前に発効されたこの条約を批准していないのは米国を含む2カ国のみです。ジュネーブで行われた交渉では、米環境保護庁(EPA)および米国務省がプラスチック産業と共に、この歴史的で法的拘束力を持つ合意を挫折させようとしました。しかし条約の参加国は、他国からの混合またはリサイクル不可能なごみの廃棄を阻止できるため、米国もこの影響を受けることになります。今回修正されたこの条約では、リサイクルができない状態のプラスチックごみの輸出が禁止されるため、富裕国が貧困にあえぐ国々にリサイクルできないプラスチックごみを送り付けることが困難になります。国連の推定によれば、1億トンのプラスチックごみが世界中に漂っています。「国際汚染廃絶ネットワーク」(International Pollutants Elimination Network)共同議長で、「有害物質に対するアラスカ・コミュニティ・アクション」(Alaska Community Action on Toxics)代表のパム・ミラーに話を聞きます。

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