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2017年7月27日(木)

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  • ドナルド・トランプ大統領がトランスジェンダーの人々の米軍入隊を禁止する方針を発表をしたことは、米国防総省にとっても衝撃的な事でした。トランプは7月25日、ツイッターでこの方針を発表しましが、この禁止令が執行されれば、およそ1万5000人の軍人が影響を受ける可能性があります。ニューヨークタイムズ紙は、ジェームズ・マティス国防長官が前日の25日までこの計画を知らされなかったと報道しています。復員軍人援護局のデイビッド・シュルキン長官は、今回の政策変更についてトランプのツイートではじめて知ったと述べています。政治専門のオンライン・ニュースサイト「ポリティコ」(Politico)は、今回トランプが見切り発車的にこの方針を決断したのは、米・メキシコ間の国境の壁建設への予算を議会が確実に承認するよう持っていくためだと報じています。国境の壁建設資金を含む予算案は、性別適合手術費用を国防総省が負担することに一部の共和党議員が反対の立場なため、下院を通過しない可能性がありました。本日はパトリシア・キング三等曹長に話を聞きます。キング三等曹長は、トランスジェンダーだと公表した初の歩兵です。彼女は米陸軍に18年間勤務、アフガニスタンへも3度配備されました。

  • トランプ大統領によるトランスジェンダーの人々の米軍入隊禁止方針には、共和党議員を含む広範囲で非難が広がっていますが、今回の発表でLGBTのコミュニティー内でも議論も再燃しています。トランスジェンダー権利保護を巡る議論をするなら、軍国主義への批判もすべきではないかという疑問の声も一部から上がっています。26日、トランスジェンダー権利保護活動家で学者のディーン・スペードは「トランプのトランスジェンダーへの嫌悪は、彼の軍事予算拡大と同じく最低だ」と記し、また「私たちが目指す自由は、米軍帝国主義のために悪用され見捨てられた退役軍人やその他の人々のための戦いであり、米軍をトランスジェンダーの雇用者として称賛することではないし、軍隊での任務をトランスジェンダーの幸福と結びつけることでもない」と書いています。シアトル大学法学部のディーン・スペード教授と、トランスジェンダー軍人を題材としたメディア制作を行う「トランスミリタリー」(TransMilitary)を立ち上げたフィオナ・ドーソンに話を聞きます。ドーソンは26日のトランプのツイッター発表後、ホワイトハウスの前で行われたデモにも参加しました。

  • 全米から集まった障がい者権利保護活動家らが、首都ワシントンやその他の都市で歴史的規模の抗議運動を繰り広げています。この抗議活動は数千万単位の人々から医療保険を奪おうとする共和党の動きに対抗して行われており、7月25日、通称「オバマケア」と呼ばれる医療保険制度を廃止する法案についての審議を始めるかどうかの投票が上院で行われる最中に、傍聴席にいた抗議運動家31人が逮捕され、ハート上院議員事務所ビル内の広場では車椅子の参加者多数を含む64人が逮捕されました。共和党上院議員が「オバマケア」を廃止する動きを続ける中、抗議活動も継続して行われています。過去数週間で16回逮捕された障がい者権利専門の弁護士のステファニー・ウッドワードと、コミュニティ・オーガナイザーのオーラ・オジェウミ、そして先日、コロラド州選出の共和党コーリー・ガーデナー上院議員のデンバー事務所を占拠して抗議活動を行った、ヒップホップ・アーティストのケイリン・ヘファーマンに話を聞きます。

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