ドナルド・トランプ大統領がトランスジェンダーの人々の米軍入隊を禁止する方針を発表をしたことは、米国防総省にとっても衝撃的な事でした。トランプは7月25日、ツイッターでこの方針を発表しましが、この禁止令が執行されれば、およそ1万5000人の軍人が影響を受ける可能性があります。ニューヨークタイムズ紙は、ジェームズ・マティス国防長官が前日の25日までこの計画を知らされなかったと報道しています。復員軍人援護局のデイビッド・シュルキン長官は、今回の政策変更についてトランプのツイートではじめて知ったと述べています。政治専門のオンライン・ニュースサイト「ポリティコ」(Politico)は、今回トランプが見切り発車的にこの方針を決断したのは、米・メキシコ間の国境の壁建設への予算を議会が確実に承認するよう持っていくためだと報じています。国境の壁建設資金を含む予算案は、性別適合手術費用を国防総省が負担することに一部の共和党議員が反対の立場なため、下院を通過しない可能性がありました。本日はパトリシア・キング三等曹長に話を聞きます。キング三等曹長は、トランスジェンダーだと公表した初の歩兵です。彼女は米陸軍に18年間勤務、アフガニスタンへも3度配備されました。
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