米国連邦議会では混乱の中、上院がエクソンモービルの前CEOのレックス・ティラーソンを56対43票で承認しました。ロイター通信によれば、少なくとも過去50年来、これほどの僅差だったことはなく、反対票の数は群を抜いていました。上院司法委員会(Senate Judiciary Committee)は更に、党路線に沿った投票で共和党派が全員賛成票を投じることでジェフ・セッションズ上院議員を司法長官に承認しました。民主党議員は上院財政委員会(Senate Finance Committee)で、ドナルド・トランプ指名の閣僚候補2人に対する投票をボイコットしました。それは財務長官候補のスティーブン・ムニューチンおよび、保健福祉省長官候補のトム・プライス2人への投票で、同委員会の規則では、民主党派議員が少なくとも1人出席しないと投票はできません。しかし同委員会の共和党派議員はこれに対し、同規則を一時停止とすることで2人の候補者への委員会での承認投票を強行し、上院議会での投票に持ち込みました。民主党議員は、環境・公共事業委員会(Environment and Public Works Committee)でも、スコット・プルーイットの環境保護庁長官承認投票をボイコットしました。ハフィントンポストのワシントン支局長ライアン・グリム記者に話を聞きます。グリム記者の最新記事はAfter Trying Everything Else, Democrats Have Decided to Listen to Their Voters(「他の手段を尽くした民主党派議員、ようやく有権者の意見に耳を傾ける」)というタイトルです。
ニューヨークの独立放送局Democracy Now!を日本語でおとどけしています