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2017年5月18日(木)

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  • ワシントンはこの24時間にまたもや驚くべき事態が続きました。最大のニュースは、ロッド・ローゼンスタイン司法副長官が、2016年米大統領選挙へのロシア政府介入疑惑の調査で監査特別捜査官として元FBI長官ロバート・モラーを任命したことです。この任命は、トランプ大統領が元FBI長官ジェームズ・コミーにトランプ政権の大統領補佐官(国家安全保障担当)を罷免されたマイケル・フリンへの捜査を中止するよう直接申し入れたという報道があった翌日に発表されました。フリンはロシア当局者との接触があったことについて公的にもプライベートの場でも嘘をついたことで2月に罷免されました。更に、ニューヨークタイムズ紙の報道によれば、フリンは大統領戦中にトルコ政府のロビイストとして報酬を得ていたことで連邦政府による捜査の対象になっていることを、トランプに政権移行チームに告げていたにも関わらず、トランプは彼を国家安全保障顧問に任命していました。国家安全保障および公民権を専門とする独立ジャーナリスト、マーシー・ウィーラー記者に話を聞きます。ウィーラー記者はEmptyWheel.netを運営しています

  • 「この地獄を報道することが死を意味するのなら、われわれ全員を殺せ。沈黙にノーを。」賞に輝くメキシコ人ジャーナリスト、ハビエル・バルデスは、同僚のミロスラバ・ブリーチ記者が3暗殺された3月下旬にこう語りました。5月15日、バルデスもまた暗殺されました。メキシコのシナロア州で彼が共同創設したリコドーセ(Ríodoce)紙の事務所がある路上で、車から引きずり降ろされ12回も撃たれたのです。同国の有名紙ラ・ホルナーダ(La Jornada)にも寄稿するベルデス記者が殺害されたことで、メキシコ全国に大きな怒りが広まっています。16日、シナロア州クリアカンにおけるベデス記者の葬式には数百人が集まり、更に数百人がメキシコシティの内務省前で抗議しました。メキシコのデジタルメディア数社は24時間のストライキを決行、今年これまでにメキシコで暗殺されたジャーナリストす。の名前を掲載した黒いバナーのみが掲載されした。今年に入ってからの犠牲者は、セシリオ・ピネーダ、マキシミーノ・ロドリゲス、リカルド・モンルイ、フィリベルト・アルバレス、ミロスラバ・ブリーチ、そしてハビエル・ヴァルデスで2011年にニューヨークで行われた「ジャーナリスト保護委員会」(Committee to Protect Journalists)国際メディア自由賞(International Press Freedom Award)授与式でのバルデス記者のスピーチを放映します。

  • メキシコでは2000年以降100人以上のジャーナリストが殺害されてきました。先日発表された「国際戦略研究所」(International Institute for Strategic Studies )の報告書によれば、メキシコは2016年紛争による死者数で世界第二位となっています。なんと昨年2万3000人もの人がいわゆる「麻薬戦争」で殺害されたのです。メキシコでの死者数は、内戦で2016年に5万人が犠牲となったシリアに次ぐものです。最も危険な地域3、4、5位はイラク、アフガニスタン、イエメンでした。メキシコ人ジャーナリスト、アナベル・ヘルナンデス記者に話を聞きます。メキシコの麻薬取引について取材するヘルナンデス記者もまた襲撃や殺害予告を受けており、「どの国であれ、ジャーナリストが外を歩くのにボディーガードが必要というのは恥ずべき状況です」と語ります。

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