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2016年6月13日(月)

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  • 全米各地で追悼集会が開かれています。フロリダ州オーランドで12日早朝、混雑するゲイのダンスクラブで武装した男が銃を乱射、少なくとも50人が死亡、50人以上が負傷しました。近代米国史上最も多くの死者を出した銃乱射事件となると同時に、米国のLGBTコミュニティに加えられた最悪の攻撃ともなりました。犠牲者の大半はラテン系でした。当局によると、銃撃開始から3時間後、警察が施設に突入し、武装した男は射殺されました。「フロリダに平等を」(Equality Florida)のハンナ・ウィラードに話を聞きます。

  • オーランドのナイトクラブ「パルス」(Pulse)はここ10年以上にわたって、フロリダ州中部のLGBTコミュニティの人気スポットとなってきました。このナイトクラブは、バーバラ・ポマが、エイズで亡くなった兄の記念のために2004年にオープンしたものです。オーランドで生まれ育ったダニエル・レオン=デービスに話を聞きます。レオン=デービスは、ニュースサイト「Fusion」に、"The Site of the Orlando Shooting Wasn’t Just a Gay Nightclub. It was My Safe Haven"(「オーランドの銃撃の現場となったのはただのゲイナイトクラブじゃない。私にとっては安全な避難場所だった」)と題した記事を発表しました。

  • 当局は、オーランドの銃撃犯を29歳のオマール・マティーンと特定しました。マティーンは1986年、アフガニスタン人の両親の下にニューヨークで生まれました。マティーンは2007年から、世界最大の民間警備会社「G4S」に警備員として勤務していました。FBIは2013年と2014年、テロリストとのつながりの疑いでマティーンを尋問しています。ニューヨークタイムズ紙によると、マティーンは一時はFBIの監視下に置かれていましたが、当局は最終的に捜査を打ち切っていました。マティーンが襲撃の前後、911番の緊急電話をかけ、「イスラム国」への忠誠を宣言したとの情報もありますが、この電話の音声記録は公開されていません。「メッカ研究所」(Mecca Institute)の代表理事を務めるダーイー・アブドゥッラー師に話を聞きます。アブドゥッラー師は、ゲイであることを公にした西半球で最初のイマーム(イスラム教指導者)の一人です。

  • 「キリスト教右派はここ半年、200本にのぼる反LGBT法案を提出してきた。それなのに人々はこの事件をイスラムのせいにする。それは間違いだ」。LGBTの人々が集まるフロリダ州のナイトクラブに対する12日の銃乱射事件後、米国自由人権協会(ACLU)専従弁護士のチェース・ストランジオのツイートが急速に広がっています。事件はさらに、ゲイやバイセクシャルの男性による献血を解禁するようにとの声を再び高めています。抗議者らは、この禁止は医学的に不必要なものだと主張しています。「フロリダに平等を」(Equality Florida)のハンナ・ウィラードに話を聞きます。

  • 多数の死傷者を出したオーランドのLGBTナイトクラブでの銃乱射事件を受け、フロリダ州議会の民主党上院議員ジェラルディン・トンプソンに話を聞きます。トンプソンは、事件が起きた地区から選出されました。トンプソンは、フロリダの共和党知事リック・スコットやその他の選出された指導者らに、銃規制のための行動を呼びかけます。「いつになれば実現するのでしょうか。いくつの銃撃事件を私たちは経なければならないのでしょうか」とトンプソンは問いかけます。

  • またしても起きた大規模な銃乱射事件を前に、米国は理解に苦しんでいます。銃暴力の蔓延する社会を変えるために戦い、その戦いに勝利した国に目を向けましょう。オーストラリアのタスマニア州ポートアーサーで1996年4月、武装した男が観光客に向けて発砲し、35人が死亡、23人が負傷する事件が起きました。この恐ろしい攻撃の12日後、沸き起こった人々の抗議を受け、オーストラリア政府は、銃規制法案の成立に向けた超党派の合意を発表しました。この合意は、州政府と地元政府の同意を含むものでした。法案の採択から20年、オーストラリアでは大規模な銃乱射事件は起こっていません。また銃暴力全体も50%減少しました。国際武器規制の推進者で「小型武器に関する国際ネットワーク」(International Network on Small Arms)で活動するレベッカ・ピータースに話を聞きます。ピータースはポートアーサー事件後、オーストラリアの銃規制法を改革するための運動を率いた人物です。

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