有名な活動家ベルタ・カセレスの暗殺から2週間も経たないうちに、ホンジュラスでまた先住民環境問題専門家が殺害されました。3月15日、ホンジュラス治安部隊による大規模な追い立てで住むところがなくなった先住民を支援していたネルソン・ガルシアが、自宅に戻ったところを撃たれて死亡しました。ガルシアは、「ホンジュラス民衆と先住民の国民協議会」(Civic Council of Popular and Indigenous Organizations of Honduras:COPINH)のメンバーでした。COPINHの共同設立者ベルタ・カセレスは、先住民レンカにとって神聖な川にダムを建設するアグアサルカ計画に反対する10年に及ぶ闘争で、昨年栄誉あるゴールドマン環境賞を受賞した活動家ですが、3月3日に自宅で射殺されました。17日、テグシガルパに何千人もの人が集まり、ベルタ・カセレスの暗殺を裁くことを要求するとともにホンジュラス政府の企業利益支援に関係する「抑圧と免責の文化」を終わらせるための大衆動員を開始しました。同時に、女性を中心に何百人もの人々が国連ホンジュラス・ミッションの外に集結し「ベルタは死んでいない、増殖している」と合唱しました。本日はカセレスの娘ベルタ・スニガ・カセレスと、COPINHの財務調整担当リリアン・エスペランサ・ロペス・ベニテスに話を聞きます。
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