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2016年3月3日(木)

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  • 米最高裁では3月2日、ここ数十年来で最も重要とされる中絶裁判の口頭弁論が行われました。この裁判は「完全な女性の健康」(Whole Woman’s Health)を筆頭とした幾つかのテキサス州の中絶を提供する医療クリニックが、テキサス州議会が2013年に通過させた広範囲におよぶ反中絶法の規定に異議を申立てているものです。この法律は市民による議事妨害およびウエンディ・デイビス同州上院議員の11時間に及ぶスピーチにも関わらず強行採決されたもので、問題となっている規定は、中絶を提供するクリニックに総合病院並みの手術設備基準を義務づけ、中絶医が付近の病院から患者受け入れ特約を取得することを義務づける法律です。しかし中絶に対する反発感情も強い土地柄で、多くの施設はこのような特約を取得できずにいます。同様の規定が他の複数の州でも通過しています。最高裁内で口頭弁論が行われている中、この訴えを支持するため中絶医療従事者や中絶経験者の女性を含む、2000人以上とみられる支持者が最高裁前に集まりました。デモクラシー・ナウ! は現地で中絶反対派のデモの様子を取材し、参加者にも話を聞きました。

  • 米最高裁判判事アントニン・スカリアが死去して3週間たったばかりでの今、最高裁には現在8人の判事しかいません。数十年来で最も重要とされるこの中絶に関する裁判で4対4に票が割れる可能性があります。票が同数に割れた場合、テキサス州法の大部分を支持した下級裁判所の判決が有効となり、同じ控訴裁判所区域にある、ミシシッピー州やルイジアナ州など他州の裁判にも影響が出る可能性があります。現在、ミシシッピ州には中絶が可能な医療クリニックは1件しかなく、ルイジアナ州では、テキサスと同様の患者受け入れ特約法のために、州内の1施設を除いて中絶医療クリニックの存続が危ぶまれています。今回の最高裁での口頭弁論では、女性判事3人が中絶医療を制限するテキサス州法を批判しました。ルース・ベーダー・ギンズバーグ判事は、「女性患者は同様の制限のない隣州ニューメキシコのクリニックに出向くことも可能なため、同法は不当な負担を強いるわけではない」とする、テキサス州の主張に疑問を投げかけました。「ニューメキシコの施設を持ちだすのは奇妙ですね」とギンスバーグ判事は言いました。「あなたの主張が正しいなら、患者がニューメキシコで中絶医療を受けられるから大丈夫と考えるのはおかしいでしょう。テキサス州は、テキサスの女性を守るためにはこれらの設備が絶対必要だと主張しているわけでしょう。でも、テキサスの女性をニューメキシコに送れば、……それらの設備が整っていなくても構わないのですか?」 生殖関連ニュースサイト、RH Reality Checkの「法と法廷」(Law and the Courts)部門のシニア法律アナリストで副理事長のジェシカ・メイソン=ピエクロに話を聞きます。

  • ニューヨークタイムズ紙がThe Libya Gamble(「リビア・ギャンブル」)と題した2部構成の大型暴露記事を掲載しました。これは5年前の3月、国務長官時代のヒラリー・クリントンが、オバマ大統領にリビアに対する空爆を開始するよう迫ったことについての詳細記事です。現在、リビアは破綻国家となり、テロリストの温床となっています。現在の危機に対し、ヒラリー・クリントンはどの程度の責任があるのか? ニューヨークタイムズ紙のスコット・シェーン記者に話を聞きます。

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