ウィキリークス創設者ジュリアン・アサンジの事件を調査する国連パネルは、アサンジは「恣意的拘束状態にある」(訳注:犯罪を犯したと言う証拠もなく拘束されること、理論的な必然性がなく気まぐれに拘束すること)との判断を下したとBBCが報道しています。国連は、この報告をジェノバ時間の2月5日午前11時に正式に発表する予定です。アサンジは、彼が逮捕される危険なくロンドンのエクアドル大使館から外に出ることができないのは、恣意的拘束であるとして、2014年に国連に訴えていました。彼は2012年から同大使館に避難しています。アサンジが望んでいるのは、繰り返し否認してきた性的暴行容疑によるスウェーデンへの送還を避けることです。なぜならスウェーデンは彼を米国へ送還し、そこで機密情報公開の罪で裁判にかけられる可能性があるからだとアサンジは語ります。警察はアサンジの逮捕状は現在も有効だとしています。アサンジは国連パネルが彼を支持する判断を下した場合、逮捕状を無効とするよう求めています。今回の国連パネルの判断は、イギリスおよびスウェーデン当局へなんら公的な影響を及ぼすことはないと、BBCは報じています。ロンドンより、アサンジの弁護チームの一人、ジェニファー・ロビンソンに話を聞きます。ロビンソンは「イギリスおよびスウェーデンが適切な対応をとることを期待します」と語ります。
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