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2016年2月4日(木)

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  • ウィキリークス創設者ジュリアン・アサンジの事件を調査する国連パネルは、アサンジは「恣意的拘束状態にある」(訳注:犯罪を犯したと言う証拠もなく拘束されること、理論的な必然性がなく気まぐれに拘束すること)との判断を下したとBBCが報道しています。国連は、この報告をジェノバ時間の2月5日午前11時に正式に発表する予定です。アサンジは、彼が逮捕される危険なくロンドンのエクアドル大使館から外に出ることができないのは、恣意的拘束であるとして、2014年に国連に訴えていました。彼は2012年から同大使館に避難しています。アサンジが望んでいるのは、繰り返し否認してきた性的暴行容疑によるスウェーデンへの送還を避けることです。なぜならスウェーデンは彼を米国へ送還し、そこで機密情報公開の罪で裁判にかけられる可能性があるからだとアサンジは語ります。警察はアサンジの逮捕状は現在も有効だとしています。アサンジは国連パネルが彼を支持する判断を下した場合、逮捕状を無効とするよう求めています。今回の国連パネルの判断は、イギリスおよびスウェーデン当局へなんら公的な影響を及ぼすことはないと、BBCは報じています。ロンドンより、アサンジの弁護チームの一人、ジェニファー・ロビンソンに話を聞きます。ロビンソンは「イギリスおよびスウェーデンが適切な対応をとることを期待します」と語ります。

  • 世界最大級の多国間貿易協定である環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)の12の参加国がニュージーランドで合意に署名しました。これより2年間の批准期間が始まり、TPPが実行されるためには、この批准期間に少なくとも6カ国が最終合意文書を承認する必要があります。TPPには米国を含む環太平洋12か国が参加、その規模は世界経済の40%に相当します。TPP反対派は、この合意は健康、環境、言論の自由および労働者の権利を犠牲にして、企業の利益となるとものだと主張しています。活動家は世界各地でTPP署名抗議デモを開始。署名が行われたニュージーランドのオークランドでも、会議場で非暴力的封鎖が行われました。マオリ族はTPPは主権侵害の可能性があるとし、各国大臣の歓迎式典でのパフォーマンスを辞退しました。一方、オバマ政権は米議会に、同合意への批准が遅れれば米経済が打撃を受ける警告しています。マイケル・フローマン通商代表は、オバマ政権がこの合意を推し進めるために全力を尽くすとしています。しかし本日のゲスト、パブリックシチズン(Public Citizen)のロリ・ウォラックは、「我々はこの合意が米国に全く必要ないものだと、議員全員に言わせなくてはなりません」と主張します。TPPは、2016年大統領選でも争点の一つとなり、「TPPに賛成する候補への支持率は、どの州でも5パーセント以下です」とウォラックは指摘します。

  • 米下院議会は2月3日、鉛中毒が問題となっているフリント市の水道水について初の公聴会を開きました。今回の水道水危機は、共和党のリック・スナイダー知事が任命した非常事態管理者(emergency manager)が、フリント市の飲料水の水源を染されたフリント川に切り替えたことで発生しました。フリントの前非常事態管理者ダーネル・アーリーは召喚命令を受けたにも関わらず、今回の公聴会での証言を拒否しました。2日、アーリーはデトロイト公共学校システムの非常事態管理者の職を辞任すると発表。今回の公聴会を招集した下院の監視政府改革委員会の委員長で、ユタ選出の共和党ジェイソン・チャフェッツ下院議員は、アーリーについて連邦保安官に「追跡」させ、召喚状を渡すと発言しています。水道水の鉛汚染を初期に警告した一人、フリント在住のリアン・ウォルターズの証言を含む、公聴会のハイライトを放送します。ウォルターズは「(水が危険だという)証拠もあり、うちの息子が鉛中毒になったという事実もあるのに、市もミシガン州環境品質局も、市民に対し水は安全だと言いつづけました」と証言しました。シーラ・ジャクソン・リー下院議員は、70年代に子ども300人を含む信者900人を集団心中させたカルト宗教教祖を引き合いに出し「ミシガン州には、信者の家族とその子どもたちに毒を飲ませた殺人者教祖ジム・ジョーンズと同じ手合いがいる」と述べました。

  • デモクラシー・ナウ!の独占放送です。汚染された市の水道水を飲み水として、そしてシャワー水として使うしかなかった、ミシガン州フリントのジェネシー群刑務所の数百人の受刑者のうち数人の話を聞きます。2015年10月、フリントの新市長カレン・ウェーバーは、市水道水に高濃度の鉛が含まれることに対し非常事態を宣言、同刑務所は一時的にボトル入りの水を配布しました。しかし水質テストで飲料に適してるとの結果が出たと州の執行官が発表したため、同刑務所は5日後には市の水道水に再び切り替えました。最終的に1月29日、同刑務所は再度ボトル入りの水への切り替えを行いました。2か月の刑期を終え今週出所した元受刑者ジョディ・クレイマーに話を聞きます。ジェネシー群刑務所でクレイマーはキッチン管理人を務め、受刑者への食事および、最近にはボトル入り飲料水の配布を担当しました。29日に水の配布がはじまると、約350mlのボトル2本を1日2回、毎日合計約1400mlを配るよう指示されました。これは米医学研究所が奨励する、成人男性の水飲用量半分以下の量です。クレイマーによれば、同刑務所には妊娠中の女性受刑者も複数おり、29日の切り替えまでは妊婦も同じように水道水を飲んでいました。鉛中毒で妊婦は流産の危険性があるうえに、胎児の脳、腎臓、神経系に恒久的損傷をのこす恐れがあります。

  • 今日はジカ・ウィルスについて見ていきます。蚊を媒体とした感染症の件数が増加していることから、科学者はジカ・ウィルスの広がりを地球温暖化による気温上昇と関連性があると指摘しています。これは通常生命を脅かす病気ではないものの、通常よりも小さいサイズの頭の新生児が生まれる小頭症という出生異常に繋がる可能性があるとされています。世界保健機関(WHO)はジカ・ウイルスの拡散を国際的公衆衛生緊急事態だとし、同ウイルスは「爆発的に広がって」おり、年内にアメリカ大陸全体で400万人近くが感染する可能性があるとしています。最も被害の多いブラジルでは、4000人以上の新生児の深刻な出生異常の原因が同ウイルスに原因がある可能性があります。一方、テキサス州当局者は、米国でのジカウイルス感染一号は性感染だったと発表しました。米疫病対策センター(CDCP)主任副所長のアン・シュッカートと、フロリダ大学医学部感染病課助教授のエイミー・ヴィトアに話を聞きます。

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