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2016年1月15日(金)

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  • 14日夜、共和党大統領候補者たちにより主要州サウスカロライナ州での初の討論会が開かれました。サウスカロライナでの予備選の投票は、2月20日に行われ、アイオワ州とニューハンプシャー州に続き、党大会や予備選が行われる3番目の州にあたります。最新の世論調査では、最有力候補のドナルド・トランプが全米で支持率33%で圧倒的なリードを維持し、2番手のテキサス州上院議員テッド・クルーズに13ポイントの差で水をあけています。しかし、クルーズは初戦となるアイオワ州で最近、急伸し、現在、トランプと互角です。トランプは支持率2位で最高位のライバルであるクルーズに対し、キューバ人の父親とアメリカ人の母親との間で、カナダで生まれたため大統領になる資格があるのかという疑問を投げかけて対決しました。14日の共和党討論会について、ネイション誌の編集者兼発行人であるカトリーナ・バンデン・フーベルと、1968年の大統領選で人種分離主義者のアラバマ州知事だったジョージ・ウォレス候補の全米責任者を務めた後、公民権弁護士となり、社会正義活動家へと転身した、自称「改心した元人種差別主義者」のトム・ターニプシードに話をききます。

  • 評論家たちはドナルド・トランプと人種分離主義者のアラバマ州知事ジョージ・ウォレスの1968年大統領選での言葉が似ていると指摘しています。2015年11月にはアラバマ州バーミングハムでの遊説会場でトランプが「そいつをここから連れ出せ!」と叫んだことを受け、トランプの支持者たちが「黒人の命も大事」(Black Lives Matter)の抗議者を蹴ったり殴ったりしましたが、トランプは事件後、「(あの抗議者は)痛めつけられて当然だったかもしれない。あの人がやったことには虫唾が走った」と語り、支援者たちを弁護しました。ジョージ・ウォレスの娘のペギー・ウォレス・ケネディもまたこの2人の選挙戦を比較しましたが、父親はトランプほど極端ではなかったとしています。ジョージ・ウォレスの1968年の大統領選で全米選挙戦責任者を務め、その後、公民権弁護士で社会正義活動家へと転身した、自称「改心した元人種差別主義者」のトム・ターニプシードに話をききます。また、ネイション誌の編集者兼発行人カトリーナ・バンデン・フーベルにも話をききます。

  • 予備選開始まで残り数週間、バーモンド州上院議員のバーニー・サンダース候補は、予備選挙初戦の2つ競争で最有力候補のヒラリー・クリントンと接戦となっています。今週、発表された数字では、アイオワ州ではサンダースがクリントンを5ポイント、ニューハンプシャー州では4ポイントの差で、リードしています。全米でも、サンダースは、クリントンのかつての圧倒的なリードを縮め、7ポイント差に追いついています。民主党のレースが激化する中、アメリカで継続して発行されている週刊誌としては最も長い歴史をもつネイション誌が、めったにない支持表明を行いました。14日、ネイション誌は論説「バーニー・サンダーを大統領に」を掲載し、「(サンダーは)人々に『政治的革命』を呼びかけ、我が国が是が非とも必要としている変革は、我々が民主主義をウォール街の銀行家や億万長者の腐敗した手から取り戻したときにはじめて生まれる。そのような革命は必要なばかりでなく、可能でもある。本誌がバーニー・サンダースを大統領へ推薦するのはこのためだ」と述べました。ネイション誌が民主党予備選で特定の候補を推薦するのは、同誌の150年の歴史の中で今回でわずか3度目です。ネイション誌の編集者で発行人のカトリーナ・バンデン・フーベルに話をききます。

  • 14日、ミシガン州の州都ランシングに抗議者たちがあふれ、州政府が引き起こしたフリント市の水質汚染に対し、リック・スナイダー州知事の辞職を要求しました。数時間後、スナイダー州知事はオバマ大統領に対しフリント市の連邦緊急事態宣言の表明を要請しました。フリント市住民は鉛中毒ばかりでなく、レジオネラ症の発生にも対処を迫られており、これまでに10人の死者が出ています。汚染は2014年4月に、スナイダー知事が選挙によらない非常事態管理者に指名したダーネル・アーリーが、財政を節約するためにフリント市の水道の水源を長年汚染され有害なフリント川に切り替えてから始まりました。鉛中毒の暴露に一役かったモナ・ハンナ=アティシャ医師に話をききます。ハンナ=アティシャ医師は、フリント市で血中鉛濃度が高い5歳以下の児童の割合が水源を切り替え後に約2倍に上昇していることが判明した9月の調査の主任でした。州政府は、当初この調査結果を却下していましたが、ハンナ=アティシャ医師は否認の受け入れを拒否しました。14日、彼女は、汚染にさらされた人々を支援する新設の公衆衛生イニシアチブの責任者に任命されました。

  • フリント市の水質汚染危機は、2014年4月にスナイダー知事が選挙によらない非常事態管理者に指名したダーネル・アーリーが、財政を節約するためにフリント市の水道の水源を長年汚染され有害なフリント川に切り替えてから始まりました。アーリーは現在、デトロイト市の公立校の非常事態管理者を務めています。今週、デトロイト市の教員は、黒カビ、ネズミの蔓延、ぼろぼろの校舎、不適切な教職員配属を引き起こしている公立学校のひどい財源不足に抗議して、一連の「病欠スト」を決行中です。アメリカ自由人権協会ミシガン支部の調査報道記者で非常事態管理と開かれた政府を中心テーマに取材活動を行っているカート・ガイエットに話をききます。ミシガン州では全米で最も広範囲にわたる非常事態管理法が制定されており、知事はたった一人の人物を指名して財政難に陥ったいくつかの市の運営にあたらせることができます。

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