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2016年1月1日(金)

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  • デモクラシー・ナウは12月に、パリから北へ1時間半のカレー市にあるフランス最大の難民キャンプを訪れました。6000~7000人が一時しのぎのテントでキャンプ生活をしています。彼らの最終目的地はイギリスで、毎晩のように、キャンプの住人が英仏海峡トンネルに向かって出発し、ハイウェイに沿って歩きながら、通過するトラックや貨物自動車に飛び乗って、イギリスに入国しようとします。キャンプに足止めされている難民のひとり、21歳のシリア人マジドに話を聞きます。マジドは最近、スーダン人の男性ジョセフがハイウェイで車に轢かれて亡くなったようすを説明します。キャンプの住民たちは、ジョセフの死亡事故を起こした車の運転手を警察が止めなかったことに抗議し、「私たちは人間だ、犬ではない」、「戦争を生き延びた人間が平和に生きるために何が必要だというのか?」などと書いたプラカードを掲げていました。現在世界で起きている難民の大量発生は、第二次世界大戦以降で最大の規模です。12月7日、国際連合は現状の資金拠出の水準で は「必要最低限の保護と救命援助すら提供することができない」として、200億ドルの追加支援を呼びかけました。国連関係者は、シリア、アフガニスタン、 イラク、イエメン、南スーダンにおける戦争が、世界中で6000万人近い人々が避難を強いられている主因のひとつだと述べました。避難民を最も多く出して いるのはシリアで、現在も進行中の紛争により400万もの人々が国外に逃れ難民となっています。

  • 米国がシリア空爆を拡大する中、シリア国内でISIS(イスラム国)の人質となり、拘束された10カ月の大半を地下牢で過ごしたフランス人ジャーナリストのニコラ・エナンに話を聞きます。彼と共に拘束されていた米国人ジャーナリストのジェームズ・フォーリーとスティーブン・ソトロフは、後に斬首されました。ふたりの処刑シーンは録画され、世界中に流されました。彼はまた、人質として拘束されている期間中に、米国人救援活動家のケイラ・ミューラーとも短い出会いを持ちました。彼女も捕虜にされており、監禁中に亡くなりました。米国主導の同盟軍の空爆によって殺された可能性があります。エナンは2014年4月に別のフランス人ジャーナリスト3人と共に解放されましたが、シリア爆撃への反対を切々と訴えています。「こうした爆撃は、恐ろしい効果をもたらしています。私たちはシリアの国民をISISの手中に押しやっているのです」とエナンは話します。

  • フランス人ジャーナリストで作家のニコラ・エナンは、シリアでISIS(イスラム国)の人質となり、モハメッド・エムワズィのもとで10カ月間拘束されていました。欧米諸国では難民に門戸を閉ざす動きが強まっていますが、それについてエナンの話を聞きました。「難民を受け入れることは、私たちの国にとってテロの脅威ではありません。むしろ、ワクチンのように私たちをテロから守ってくれます。なぜなら異なる社会やコミュニティの間では、相互のやり取りがあればあるほど、緊張感は少なくなるからです。イスラム国は世界的な対立を信じています。彼らが最終的に望んでいることは、我々の国で内戦が起きる、もしくは少なくとも大きな社会の動揺が起きることであり、中東では大規模な戦争が起きることです。それを目指して、彼らは奮闘しているのです。なので私たちは、ISISの語る物語を無効にする必要があります。実際に難民が喜んで迎え入れられることを示し、彼らの説明を完全に粉砕しないとだめです」と、エナンは語ります。

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