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2016年2月29日(月)

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  • サウスカロライナ州の民主党の予備選ではヒラリー・クリントンが得票率73.5パーセントを獲得し、バーニー・サンダースを下しました。クリントンが新たに獲得した代議員は39人、サンダースが獲得した代議員は14人にとどまりました。クリントンが獲得した黒人票はサンダースの6倍強に上りましたが、白人票ではわずかな優勢にとどまりました。この決定的勝利を以て、クリントンは今週行われる正念場スーパー・チューズデーに臨みます。スーパー・チューズデーでは880人の代議員の獲得をかけ、12州で予備選が行われます。サウスカロライナ州の市民権活動家で地域オルガナイザーのケビン・アレグザンダー・グレイに聞きます。グレイはクリントンの得票率を検証し、サンダースが同州の黒人地域で行った選挙戦について批判的な見方をしています。「南部に来て、革命や運動の話をし、北部のリベラル派向けの選挙運動をしても、彼がその代表だと主張する運動には思えないとしたら、人々は悪魔と手を組むと思いますよ」とグレイは言います。

  • 共和党の大統領最有力候補トランプは先週末、白人至上主義者として著名な元KKK指導者デビッド・デュークの支持表明を非難することを拒否しました。デュークは自身のラジオ番組で、トランプに投票しないことは「『先祖代々の遺産への反逆』になる」と述べています。ジェイク・タッパーが司会をするCNNの番組「ステート・オブ・ザ・ユニオン」に出演したトランプは、デビッド・デュークまたは他の白人至上主義者の支持を否認することを4回拒否しました。「多くの人がトランプの話を聴きに来ますが、彼が吹聴する『アメリカを偉大にする』話は、ごく少数の人々、一般的には白人男性にとっての話です」と市民権活動家でサウスカロライナ州コロンビア地区の地域オルガナイザーを務めるケビン・アレグザンダー・グレイは言います。グレイはKilling Trayvons: An Anthology of American Violence(『殺されるトレイボンたち:米国の暴力アンソロジー』)の編集者、Waiting for Lightning to Strike: The Fundamentals of Black Politics(『落雷を待つ:黒人政治の原理』)の著者です。

  • 12の州で予備選が行われるスーパー・チューズデーに向けて、2016年選挙における投票権の重要性について考えます。投票権法はリンドン・ジョンソン大統領が1965年8月6日に署名して以来、攻撃にさらされてきました。米最高裁は2013年、アラバマ州シェルビー郡対ホルダー裁判で、投票に関する人種差別の歴史を持つ州が、州の投票権法を変更する時には、連邦政府による「事前承認」が必要であるとした投票権法の条項を破棄する判断を示しました。この判決後、ただちに投票を困難にする法律が一部の州で成立しています。2016年の選挙戦は、この50年で、投票権法による投票権の完全保護のない初めての選挙になります。「投票権の制限を新たに定めた州は16州あります」とネイション誌で投票権について取材するアリ・バーマンは言います。最新記事は「サウスカロライナで未だに人種差別が残る63,756の理由」です。新著はGive Us the Ballot: The Modern Struggle for Voting Rights in America(『我々に投票権を:投票権を求める現代の米国の闘い』)です。

  • ロサンゼルスで28日夜に開かれたアカデミー賞授賞式で司会をしたコメディアンのクリス・ロックは、開口一番「白人のチョイス賞」にようこそと辛辣に述べ、アカデミー賞における人種の多様性の欠如に注目を向けました。アカデミー賞を主催する映画芸術科学アカデミーは先に、古くからの会員が持つ投票特権を廃止するなどの差別是正計画を強化し、2020年までに女性とマイノリティの会員数を倍増させると約束しました。この発表は、今年のアカデミー賞候補者の発表に非白人の俳優たちが反発して欠席したことを受けてなされたものです。2年連続で非白人の俳優がノミネートされないことに、俳優と映画作家の一部はアカデミー賞をボイコットしました。アカデミー賞授賞式が行われている間、会場の外ではアル・シャープトン師が集会を行い、ミシガン州フリントでは著名なアフリカ系アメリカ人の俳優やミュージシャンや映画作家が無料イベントを行いました。フリントは、飲料水の鉛汚染で全米の注目を浴びています。選挙ではなく知事任命による非常事態管理者が、上水道の水源を腐食性のあるフリント川に変更したことが汚染の原因となっています。アカデミー授賞式からのハイライトを放送し、イベント「フリントに正義を」(The Justice for Flint)で支援団体を務めた「カラー・オブ・チェンジ」責任者ラシャド・ロビンソンに聞きます。多様性に欠けるのはアカデミー賞のノミネートだけではないとロビンソンは言います。「選考会議や配役を差配するエージェンシー内部も同じです」。

  • 「ハリウッドは、ラティーノの描き方について決めかねているようです。無関心に見える時もあります」とロサンゼルス・タイムズ紙でニュースと映画リポーターと編集者を務めるヘクター・ベセラは言います。最新記事は"In This Town, It’s as if Hollywood Tries Not to Cast Latinos."(「ハリウッドという街はラティーノにキャスティングをしたくないようだ」)です。彼らは配役されたとしても、しばしばメイドかギャング団のメンバーとしてであり、「そこには配慮というものが欠けています」とベセラは言います。2年連続で監督賞を受賞したメキシコ出身のアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督ともこの問題の重要性について議論します。

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