ドナルド・トランプ候補は、大統領候補選びの山場となる来週のスーパー・チューズデーに向けた最後の共和党の候補者討論会に、最有力候補として参加します。トランプ候補はまた、南部貧困法律センター(Southern Poverty Law Center:SPLC)が新たに発表したThe Year in Hate and Extremism(『ヘイトと過激思想 2015年年次報告書』)の表紙を飾っています。SPLCのリチャード・コーエン理事長は、「トランプ支持者の6割以上が、オバマ大統領は密かにイスラム教を信仰し、米国生まれではないと信じています」と番組で語ります。同報告書は、全米でヘイト・グループの数が増加する要因のひとつが大統領選挙のサイクルであり、2015年にはヘイト発言が、主流の政治の場でここ何十年も見られなかったような酷いレベルに達したと指摘しています。ディスカバリーチャンネルなどを運営するDIグループ傘下のチャンネル「インベスティゲーション・ディスカバリー」(Investigation Discovery)では、SPLCの調査に基づくドキュメンタリー番組シリーズ「ヘイト・イン・アメリカ」が始まります。初回放送は、2月29日(月)東部時間午後8時からの予定です。
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