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2015年11月11日(水)

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  • 米大統領選の共和党候補者による4回目のテレビ討論会が、10日の夜、ウィスコンシン州のミルウォーキーで開かれました。ステージに上る候補者数は前回よりも絞られ、候補者14人のうちゴールデン・タイムに登場したのは8人。支持率が低いニュージャージー州知事クリス・クリスティーやマイク・ハッカビーは「前座」の討論会にまわされました。ドナルド・トランプとベン・カーソンの二人はその発言が問題視され、さらにカーソンには自伝の美談をでっちあげた疑いが浮上していますが、最有力候補者として一座の中心の位置を守りました。トランプは1100万人の在留資格のない移民を国外退去させる公約を改めて主張し、ライバル候補のカーリー・フィオリーナを批判してブーイングを受びました。一方、討論会で起きた最大の失態は、テッド・クルーズが5つの政府機関を閉鎖したいといいながら、その機関の名を挙げられなかったことです。会場の外では全米で展開された最低時給の15ドルへの引き上げを求める「『ファイト・フォー15(Fight for 15)』の日」抗議運動で数百人が集結しましたが、ランプ、カーソン、マルコ・ルビオ上院議員の有力候補3人は全員、最低賃金の引き上げ反対では意見が一致しています。

  • 神経外科医のベン・カーソンは、いくつものエピソードで自伝を美談に仕立てあげたのではないかという疑惑が浮上する中、大統領選で共和党の指名の有力候補の座を維持しています。ウィスコンシン州ミルウォーキーで10日に開催された共和党候補者討論会で、カーソンは自伝の信憑性を問う最近のニュース報道について質問を受けました。ニュー・リパブリック誌のジャミル・スミスに、カーソンと共和党について聞きます。「共和党の政策には黒人のブギーマンの強迫観念がつきまとっています」とスミスは言います。「ウィリー・ホートン(訳注:かつての大統領選で民主党候補の政策を攻撃するために共和党がポスターに使用した黒人の凶悪犯。服役中に許された一時帰宅から戻らず、強盗・レイプなどの犯罪を犯した)がいまは刑務所に入っていようが、今回の選挙戦中でも利用できる悪漢を探し続けています。「黒人の命も大事(Black Lives Matter)」も使おうとしましたが、うまくいきませんでした。共和党には党内に目を向け、ベン・カーソンをなんとかするよう勧めます。彼は自分について虚偽の物語を語っているからです。」

  • 10日に行われた共和党大統領候補討論会で候補者のうち2人、テッド・クルーズとマルコ・ルビオ両上院議員はキューバ系米国人です。 クルーズとルビオについて、キューバ系マイアミの政治に関して20年以上報道してきたジャーナリストのアン・ルイーズ・バーダックに話を聞きます。バーダックはポリティコ誌に寄稿し、最新の記事では、ルビオの家族とマイアミの麻薬の顔役とのつながりを探っています。バーダックはクルーズとルビオが自分の家族の過去をキューバ亡命者として語ることを疑問視し、両候補が直面している移民法改革の課題について話します。

  • 1980年代に、5名のベトナム系米国人記者が米国内で殺害されました。連邦捜査局の長期に渡る調査にも関わらず、殺人犯たちが裁判にかけられることはありませんでした。事件を調査した驚くべき新作ドキュメンタリー映画は、当局による事件の再捜査への道を開くでしょうか。公共放送サービス局PBSのドキュメンタリー番組『フロントライン』でTerror in Little Saigon(『リトル・サイゴンの恐怖』)を制作したジャーナリストのA・.C.・トンプソンとリック・ローリーに話を聞きます。トンプソンとローリーが右派のベトナム人亡命者の準軍事組織と記者5名の死とをつなげる新たな証拠、さらにはこの組織に司法の手が伸びないよう米政府が支援した可能性を示す証拠を明らかにします。

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