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2015年1月6日(火)

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  • 過去数十年で最も注目を浴びている裁判の一つである「米国対ジョハール・ツァルナエフ」裁判の陪審員選びが1月5日に始まりました。21歳のツァルナエフは、3人が死亡、26人以上が負傷したボストンマラソンのゴール付近での爆弾を仕掛けたことで起訴されています。この事件は、1995年のオクラホマシティ連邦政府ビル爆破事件以来、米国史上最悪の爆破事件です。ツァルナエフは30の罪状で起訴されていますが、有罪が認められれば死刑の判決を受けることになる罪状が半数以上です。陪審員の選択には数週間かかり、その後の裁判は最大5ヶ月かかる予定です。しかし、爆弾の犠牲者や広範なボストンのコミュニティが幕引きを求める一方で、適正続きをめぐる様々な思惑がこの訴訟を数年に長引かせる可能性もあります。裁判に先立ち、被告側弁護団は、被告は爆破が起きたボストンでは公正な裁判を受けられないとして、訴訟を州外に動かそうとしましたが失敗に終わりました。連邦検察はまた、死刑執行が禁じられている州で死刑を求刑していることになります。このことによって、死刑に反対意見を持つものが除外されるなど、陪審員候補者は厳しく制約されることになるでしょう。フアン・R・トルエラ判事は第1巡回区控訴裁判所による裁判の遅延の拒否にたいする反対意見の中で、この訴訟を進めるという決定を批判し、「こんなに慌しく大騒ぎする手続きは、適正手続きの理念に反する」と書いています。マサチューセッツ州のアメリカ自由人権協会(ACLU)の代表であるキャロル・ローズに、ボストンマラソン爆破事件の裁判と、その適正手続きをめぐる懸念について話を聞きます。

  • 1月6日、米議会が新たに召集される一方で、共和党員のトップの一人が、白人至上主義者とネオナチの集会でかつて演説したことを認めました。下院院内総務のスティーブ・スカリースは2002年の「欧米統一権利団体」(European-American Unity and Rights Organization:EURO)の集会で演説したという報告を認めました。EUROは元クー・クラックス・クラン(KKK)の指導者で、おそらく全米で最も悪名高い白人至上主義者であるデビッド・デユークによって設立されています。スカリースは当時、ルイジアナ州議員でした。1月5日、ホワイトハウス報道官のジョシュ・アーネストは、「スカリース氏は自分のことを『後腐れのないデビッド・デューク』と称したとされています。このことが下院共和党会議について何を語るのか、それは共和党自身が決めることです」と述べました。南部貧困法律センターのシニアフェローで、スカリースの否認には信憑性がないと言う、マーク・ポトックから話を聞きます。

  • 1月6日、オバマ大統領がメキシコのエンリケ・ペーニャ・ニエト大統領をホワイトハウスに迎えるに際し、複数の人権団体は、メキシコ政府が国家治安部隊による虐待に対する捜査と起訴をしなかったことについて、同政府に圧力をかけるようオバマに求めています。二人の会談は衝撃的な新たな報告の直後でした。この報告は、ゲレロ州での地元警察による襲撃の後、43人の学生が行方不明になった夜に何があったのかメキシコ政府は知らなかったとする主張と真っ向から対立するものです。メキシコの「プロセソ誌」(Proceso)によると、連邦警察はこの攻撃に一役買い、連邦当局者は主要な証人を拷問にかけた可能性があります。この事件はメキシコ全土および世界中での抗議行動に火をつけました。新事実を報じた2人の記者アナベル・ヘルナンデスとスティーブ・フィッシャーに話を聞きます。ヘルナンデスはメキシコの捜査ジャーナリストとして第一線で活躍し、Narcoland: The Mexican Drug Lords and Their Godfathers(『麻薬王国:メキシコの麻薬王たちとその守護神たち』)でもあります。

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