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2014年10月28日(火)

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  • オタワの戦没者慰霊碑で警備中に凶弾に倒れた兵士の死をカナダ国民が悼む一方、スティーブン・ハーパー首相は他国の政府との監視と諜報の共有を拡大する新たな反テロリズム法を推し進めています。銃撃事件から数日の間に、銃撃犯のマイケル・ゼハフ=ビボーは、薬物乱用と犯罪歴、精神障害のある、イスラム教改宗者であると認識されるようになりました。この事件は、ケベック州でカナダ兵士らが攻撃された別の事件の2日後に起こりました。やはり「急進的な」イスラム教改宗者とされているマルタン・クチュール=ルーローは、2人の兵士に車で突っ込み、そのうちの一人を死亡させました。この2つの事件は、カナダがイラクの「イスラム国」に対する米国主導の戦争に参加した直後に、しっぺ返しがあるかもしれないという恐怖を煽っています。しかし、この暴力的な事件によって、カナダのは精神障害者と社会の周辺部にいる人たちへの対応に疑問が持ち上がってます。ゼハフ=ビボーは、深刻なクラック・コカイン中毒で、ホームレス施設を出たり入ったりして暮らしていました。カナダ政府は10月27日、オタワの事件と同じ日に発表された反テロリズム法を導入しました。「カナダ系イスラム教徒の国民会議」(National Council of Canadian Muslims)の代表イーサーン・ガーディーと、社会正義活動家で「移民は不法ではない」(No One Is Illegal)の設立者でもあり、Undoing Border Imperialism(『国境帝国主義の解消』)の著者でもあるハーシャ・ワリアから話を聞きます。

  • かつて軍による市民の殺害を擁護したことのある人物を国防相に指名したことで人権活動家からの批判を受ているインドネシアのジョコ・ウィドド大統領が初の閣僚会議を開きました。通称「ジョコウィ」として知られる元ジャカルタ知事は、7月の大統領選で、1990年代にインドネシアの特殊部隊を率いたときの大量虐殺で非難されてきたプラボウォ・スビアントに勝利しました。人権活動団体は7月の大統領選でのプラボウォの敗北を歓迎しましたが、新大統領は国軍元参謀長のリャミザルド・リャチュドゥを新たな国防相に指名したことでこれらの団体の反発を買っています。リャチュドゥは過去10年にわたり、西パプアとアチェでの軍の行動を擁護、市民でも、軍の方針を「嫌い」反政府の反逆者たちと「同じ意見」を持つなら、その市民は軍の合法的な標的になりうると公的に主張してきました。ベテラン調査報道記者のアラン・ネアンにインドネシアから話を聞きます。ネアンの記事は、プラボウォによる人権侵害と、インドネシアには「民主主義はまだ早い」ので「温和な独裁主義政権」が必要だという、米国が訓練したこの将軍の発言を報道し、大統領選に新展開を起こさせました。ネアンはさらに、インドネシアの新大統領の最高顧問が、同国の主要人権活動家ムニール・タリブの2004年の暗殺を「指揮した責任者だった」と認めたことを明らかにした最近の大きな報道についても話してくれます。

  • コロラド州とオレゴン州は近々、遺伝子組み換え生物(GMO)を含む食品の表示を義務付けることが住民投票で可決する全米で最初の2州になる可能性があります。2014年の早い時期に、バーモント州が法律制定手続きを経てGMOの表示を認める最初の州になりましたが、この決定は現在法廷で争われています。遺伝子組み換えトウモロコシや大豆など、多くの食品がすでに食料品店で売られていますが、企業は現在、消費者に知らせることを義務付けられていません。コロラド州の「住民投票事項105」(Prop 105)とオレゴン州の「法案92」(Measure 92)の擁護者らは、GMO食品は残留農薬と遺伝子組み換えのため人間の健康に有害になる可能性があると言います。反対派は、遺伝子組み換え食品の表示の取り組みはあまりにも面倒で、間違った情報を広めることになるだろうと言います。表示の取り組みに反対する大手企業には、モンサント、クラフト・フーズ、ペプシコ、ケロッグ、コカ・コーラなどが含まれます。いくつかの事実から推察するに、表示付けの反対派は、提案されている法案に反対する運動におよそ2000万ドルを献金しており、この額は表示付けの取り組み支援者らによって集められた資金の約3倍に当たります。オレゴン州では、GMO表示付けを巡る戦いは、同州の歴史上最も金の動いている住民投票運動になっています。タフツ大学の教授で、The GMO Deception: What You Need to Know about the Food, Corporations, and Government Agencies Putting Our Families and Our Environment at Risk(『GMO詐欺:我々の家族と環境を危険にさらす食品と企業と政府機関についてあなたが知る必要のあること』)の編集者であるシェルドン・クリムスキーから話を聞きます。

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