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2014年7月11日(金)

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  • オバマ大統領は、米国とメキシコとの国境で起きている人道的危機に対処するべく、37億ドル近くの予算を要求しました。米墨国境では昨年10月以来、5万2000人を超える同伴者のいない子供たちが拘留されています。しかし、この予算の一部は国外追放のスピードアップに使われることになります。共和党が、本国送還の即刻実施に力を入れることを同意の条件としているためです。共和党の要求は、2008年に超党派の支援で成立した移民法を改正し、たとえ子供たちの本国がグアテマラ、ホンジュラス、エルサルバドルであっても、メキシコ出身の子供たちと同等のスピードで処理することができるようにすることです。「米国連邦議会の議員たちが、子供たちを危険にさらし、恐怖感を植え付けようとしているのは、情けないことです」と、イリノイ州選出の民主党下院議員ルイス・グチエレスは語ります。同議員は、オバマのこの緊急補正予算案を支援していますが、「子供たちは保護すべきであり、彼らに恐怖感を持たせるべきではない」と語ります。

  • 暴力が絶えない中央アメリカ諸国から何千人もの人々が米国に避難所を求めてやって来ます。これを受けて7月第2週、テキサス州のリーグ市は、在留資格をもたない子供たちが領域内に足を踏み入れることを禁止する決議を成立させました。この動きは、7月4日の独立記念日の直前にカリフォルニア州マリエータ市で起きた反感の噴出と共通するものがあります。過密になったテキサスの移民収容施設から移動させるため、数十人の子供を乗せてマリエータ市にある連邦の移民収容施設に向かっていた3台のバスを、同市の警察が妨害しました。バスの周りを抗議の群衆が取り囲み、反移民のスローガンを叫びました。「子供たちをどう扱うかが、その社会の指標になります。あの日の出来事は、米国の精神の最低水準を記録しました」と、団体「ボーダー・エンジェルズ」代表のエンリケ・モロネスは語ります。これと時を同じくして、ホンジュラスの子供たちがストリートギャングの標的になるケースが増加しているという報道が相次いでいます。国境警備隊の統計は、中米諸都市での殺人発生率の上昇と、米国への大勢の子供たちの流入には相関関係があることを示しています。「我々がすべきことは、この子供たちに対して、世界の他の国々が難民に与えているのと同じ待遇を与えることです。国際的な保護を必要とする人々として処遇し、米国の領土に入ることを認め、市民権取得に向けて道を開くことです」と、ワシントンDCの国連難民高等弁務官事務所所長シェリー・ピッターマンは語ります。ピッターマンは、米国とカリブ諸国政府事務所の代表です。

  • イスラエルによる空爆は4日目を迎え、ガザ地区では犠牲者が増加しています。ガザの医療当局者によると、7月10日の攻撃で少なくとも22名が亡くなり、パレスチナ人の死者は101人に達しました。その約半数は女性と子供だと報告されています。イスラエル側では死者は報告されていません。イスラエル軍は、ガザ全域で1000カ所を爆撃し、数百トンの爆弾を投下したと述べています。これは、2012年末の8日間にわたる攻撃をしのぐ量です。イスラエルの空爆強化に対し、ガザからはイスラエルに向けたロケット弾が連続的に発射されています。パレスチナ人の人権弁護士ヌーラ・エラカットと、イスラエルの駐米大使上級顧問ジョシュア・ハントマンとの討論をお送りします。「イスラエルは現在、攻撃を受けています」と、ハントマンは述べます。「2005年以来、8000発以上のロケット弾やミサイル、迫撃砲が、我々の市民に対して無差別に発射されています」とハントマンは主張します。一方エラカットは、イスラエルのガザ爆撃は、「虐殺の域に達している」と語ります。「イスラエルは精密な武器を持っており、住宅を標的にしています。この行き過ぎた攻撃を行っているのは、中東唯一の民主主義国とされ、米国から年間31億ドルの援助を受けているユニークな同盟国です」

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