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2013年10月30日(水)

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  • 今年の夏、異論が多かった新中絶禁止法案をめぐり、テキサス州で「民衆によるフィリバスター(議事妨害)」が起きましたが、そのテキサス州でまた同法に関する法律闘争が進んでいます。この新法については下級裁判所で憲法違反との判決が出ましたが、その翌日、テキサス州司法長官グレッグ・アボットは、連邦控訴審に同法の核心部分の即時復活を請求しました。リー・イエケル地裁判事は28日、同法の中の、中絶医は入院特権【訳注:患者を特定の病院へ入院させることのできるその地方での医師の権利】を有しなければならないとする、中絶医に負担の大きい条項を違憲として無効を言い渡しました。しかし外科的手術ではない陣痛促進錠剤による妊娠中絶に関し特定の手順を要求する別の条項に関しては、判事自身が女性にとって「確かにより強制的で」「明らかに負担も大きい」方法きだと認識していたにもかかわらず是認しました。この条項と妊娠20週目以後の中絶を禁止する法律はともに29日に発効しました。このテキサス州法と中絶へのアクセス権に関する全米の動きについて生殖関連ニュースサイトRH Reality Checkの法律アナリスト、ジェシカ・メイソン・ピークロに話を聞きます。彼女はCrow After Roe:How 'Separate But Equal' Has Become the New Standard in Women’s Health and How We Can Change That(『ロー対ウェイド判決がジム・クロウ法になる:女性の健康に関していかに「分離されて平等」が新基準となり、私たちはそれをどう変えられるか』)の共著者です。【訳注:ロー対ウェイド判決は女性の堕胎の権利を保障した判決、ジム・クロウ法は米国南部州に存在した人種差別制度】

  • 数多くの米国名門大学 (ハーバード、エール、プリンストン、ブラウン、ダートマス、ルトガーズ、ウィリアムズ、ノースカロライナ大学など)の歴史が、米国に奴隷として連れてこられたアフリカ人たちの汗と、そして時には血に染まっていることを、上梓まで10年をかけた新著が検証しています。マサチューセッツ工科大学のアメリカ史教授クレイグ・スティーブン・ワイルダーは、新著Ebony & Ivy: Race, Slavery, and the Troubled History of America’s Universities(『エボニーとアイビー:人種、奴隷制、そしてアメリカの大学の問題ある歴史』)【訳注:エボニー(黒檀)は黒人の肌の色、アイビー(蔦)はアイビーリーグの名門大を示唆】で、奴隷経済と高等教育とが相互に成長してきたことを明らかにします。「植民地世界を考えるとき、米国独立戦争までは南部には大学は1つしかありませんでした。ウィリアム&メアリー大学です。……他にあった8つの大学はすべて北部の学校で、しかもたいていは商業経済の重要地点、つまり奴隷商人たちが権力を獲得し、新しい植民地文化の財政的かつ知的支援者として台頭したその場所に建てられているのです」とワイルダーは指摘します。

  • 奴隷制の話題を続けます。自身の祖先が米国史上最大の奴隷商であったことを明かした女性にも加わってもらいます。カトリーナ・ブラウンは自身のルーツをドキュメンタリー映画 Traces of the Trade: A Story from the Deep North(『売買の痕跡:ディープ・ノースからの報告』)で描きました。ロードアイランド州を拠点とした彼女の家系が、かつて米史上最大の奴隷商であったことを明かしたのです。この映画が2008年にPBS(米公共放送)で放送された後、ブラウンはTracing Center on Histories and Legacies of Slavery(奴隷制度の歴史と遺産の追跡センター)創設に奔走しました。ブラウンと、新著Ebony & Ivy: Race, Slavery, and the Troubled History of America’s Universities(『エボニーとアイビー:人種、奴隷制、そしてそしてアメリカの大学の問題ある歴史』【訳注:エボニー(黒檀)は黒人の肌の色、アイビー(蔦)はアイビーリーグの名門大を示唆】の著者クレイグ・スティーブン・ワイルダーに話を聞きます。

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