ジョージ・ジマーマンの無罪判決に反対する抗議行動がロサンゼルス、オークランド、その他の都市で続く中、全米黒人地位向上協会(NAACP)は米司法省に対し、17歳のトレイボン・マーティン殺害でジマーマンを公民権侵害で訴追することを求めています。エリック・ホルダー司法長官は7月15日、マーティン殺害を“悲劇的”で“不必要なもの”とコメントしましたが、連邦裁判に持ち込むつもりがあるのかどうかは明言しませんでした。「実際のところ、陪審員の中にトレイボン・マーティンの側に立った人がいたかどうか定かではありません」とNAACPのベンジャミン・ジェラス代表は言います。「人種をめぐる力関係が存在していたことは明らかです。その人種の力関係が、歴史的に見て人種による分断の大きなコミュニティで何らかの作用を及ぼしたのです。」ジェラスはさらに、裁判官がレイシャル・プロファイリング(人種別性格予断)についての議論を押さえ込んだ点を非難します。「人種差別やレイシャル・プロファイリングについて話し合うことを裁判官が押さえ込んだ、現実とは思えないような裁判が行われました。」とジェラスは言います。すでに100万人近くの人々が、司法省に訴追を求めるNAACPのオンライン請願書に署名しました。
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