結婚権の平等への歴史的勝利で、米最高裁判所は結婚防衛法(Defense of Marriage Act/DOMA)を無効とし、カリフォルニア州における同性婚復権への道を開きました。5対4の判決で、1996年に当時のクリントン大統領が署名した結婚防衛法は違憲としました。これで法的に婚姻している同性カップルは、異性婚カップルと同じように連邦政府が提供する1100の便宜を受けられることになります。最高裁はまた、カリフォルニア州での同性婚を禁じる州憲法修正提案8号(Proposition 8)支持者が、同法を違憲とした下級法廷の判決に対して上訴する法的根拠は無いとしました。これで事実上、全米最大の人口を持つ同州での同性婚に青信号が出た形となります。州憲法修正提案8号に施行以前の同州での結婚の自由を確立した、カリフォルニア結婚裁判の2人の原告スチュワート・ギャフニーとジョン・ルイスに話を聞きます。ふたりは26年共に過ごし、2008年、州憲法修正提案8号通過前に結婚しました。両者とも「マリッジ・イクウォリティーUSA」(Marriage Equality USA)に所属、ギャフニーは広報部長、ルイスは法律関係の部長を勤めています。「事実としては最高裁は昨日の2件の判決で法を大きく前進させたわけですが、同時にそれは対話向けての大きな動きでもあるのです」とギャフニーは言います。
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