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2013年2月28日(木)

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  • 2月27日オバマ大統領がローザ・パークスの彫像の序幕式に出席した日、米最高裁では市民権運動の重要な功績のひとつとされる1965年の投票権法廃止が検討されていました。同法は1965年にリンドン・ジョンソン大統領により署名された法令で、過去に人種差別を行った州や郡で、投票関連の変更を行う場合、まず連邦政府の許可を取ることとしたものです。最高裁のリベラル派判事4名は投票権法を支持すると見られていますが、保守派判事は同法に対し、より批判的です。アントニン・スカリア判事は同法を「特定の人種を永久に優遇するもの」だと表現しています。今回の審理を取材し、これまでも投票権のための闘いを詳細に取材してきたネイション誌のアリ・バーマン記者に話を聞きます。バーマンは、投票権法第5項が破棄されれば「投票妨害を目的とした法の制定や、法的意義申したてが一気に起こり、現行の様々な投票権法の執行も難しくなります。……今回の件は、最高裁が近年の歴史の中で下した決定の中でも、最も過激で、重大な結果をもたらすものとなるでしょう。」

  • 2月28日、ローマ教皇ベネディクト16世が退位しますが、80年代に当時まだラッツィンガー枢機卿だった頃の法王から、口封じをされ教会を追われた元カトリック司祭に話を聞きます。マシュー・フォックスはThe Pope’s War: Why Ratzinger’s Secret Crusade Has Imperiled the Church and How It Can Be Saved(『教皇の戦い:カトリック教会を危機に晒したラッツィンガーの秘密の聖戦とその救済手建て』)で、自身の体験を語っています。ベネディクト教皇は在任中に数々のスキャンダルに見舞われました。その中でも最も注目されたのは、教皇が、枢機卿時代に少なくとも1つの虐待事件を無視したといわれるなど、教会内で広まりつつある性的虐待スキャンダルへの法王の対応の問題でした。記録には、1985年、ラッツィンガー枢機卿が、子ども相手にみだらな行為をしたとして有罪となった司祭の聖位剥奪を遅延させたとあります。「教皇は『疲れた』と発言していますが、その言葉は真実だろうと思います。過去にあれほど蹂躙の跡を残してきたのが自分だったら、やはり疲れを感じただろうと思いますので」とフォックスは言います。「私たちが思っているカトリック教会、ヴァチカンという組織は過去のものとなりました。時代はその先を行っています。そしてカトリック教会は悪の巣窟と化してしまいました。今起きていることは、気分が悪くなるようなことですよ。小児愛者の司祭をあからさまに庇おうとしているのですから」

  • 連邦裁判所判事は、ルイジアナ州に、元ブラック・パンサーのメンバーで、40年間以上独房に入れられているアルバート・ウッドフォックスを釈放するよう命令を下しました。ウッドフォックスは、「アンゴラ・スリー」と呼ばれるもう1人の囚人ハーマン・ウォラスと共に、アンゴラ刑務所の看守を殺害したとして有罪を言い渡されました。「アンゴラ・スリー」とその支援者らは、彼らは政治運動をしていたために犯人に仕立てられたのだと主張しています。2月26日にウッドフォックスの釈放を命じた連邦判事は、2008年にも、再判で人種差別があったことを理由にウッドフォックス釈放判決を出しています。彼の有罪判決が否定されたのはこれで3度目となりますが、検察はこれまでの2度の勝利を反転させることに成功しています。今回もルイジアナ州はウッドフォックスの収監継続を求めて、上告すると見られています。2人のゲストをお招きしました。「アンゴラ・スリー」の3人目のメンバーで、30年間の獄中生活の後2001年に釈放されたロバート・キングと、「アンゴラ・スリー」を長く支持しているムワリム・ジョンソンです。

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