« 前  

2012年12月21日(金)

  次 »
  • 今週公開された議論百出の新作映画Zero Dark Thirty(『午前0時からの30分』)が焦点を当てるオサマ・ビン=ラーディンの捕獲に関して検証します。「世界で最も危険な人物を追う史上最大の捕り物劇」と謳うこの映画は、共和党上院議員のジョン・マケインや民主党上院議員のダイアン・ファインスティンやカール・レビンから拷問シーンをめぐり厳しい批判を浴びています。一方、パキスタンは2011年5月のビン=ラーディンの捕獲・殺害に結びついた急襲作戦の副産物に苛まれ続けています。今週、8人の医療従事者がポリオ撲滅全国運動中に殺害されました。CIAが昨年、ビン=ラーディンの所在を突き止めるために肝炎ワクチン接種事業を装ったことから、パキスタンの一部ではこの種の予防接種活動に対する反感が高まっているのです。パキスタンはポリオがいまも風土病であり続ける世界に3つしかない国のうちの1つです。パキスタンの聖職者たちはCIA協力者たちの罪を医療従事者に償わせるべきではないと言っています。パキスタンでビン=ラーディン捕獲・殺害の経緯を2カ月にわたり調査してきたばかりのマシュー・エイキンズに話を聞きます。GQ誌での彼の最新の記事は The Doctor , the CIA , and the Blood of Bin Laden(『医師、CIA、ビン=ラーディンの血』)です。

  • アフリカ民族会議(ANC)が20日、イスラエルに対する不買、投資撤収、制裁を呼びかけるパレスチナの「BDS運動」を支持する決議を採択しました。「パレスチナ人たちこそがイスラエルとの紛争の犠牲者であり被抑圧者であるとの見解に悪びれるところはない」と宣言しています。ここではイスラエル=パレスチナ紛争を説明するのに広く使われるアパルトヘイトとの比較を検証した新作映画Roadmap to Apartheid(アパルトヘイトへのロードマップ)を見てみます。同作のナレーターはピュリッツァー賞受賞作家のアリス・ウォーカー。南アフリカの映像アーカイブ記録やインタビューを並置させて、それと類似した西岸地区とガザ地区、そしてイスラエル国内に住むパレスチナ人の生活の実態を描いています。このドキュメンタリーは過去一年間各地の映画祭で上映され数多くの賞を受けた後、一般公開となりました。共同監督である南ア生まれのアナ・ノグエイラとイスラエル生まれのエーロン・デビッドソンに話を聞きます。2人ともベテランのジャーナリストです。

  • 今日は2012年12月21日、審判の日、世界の終末の日。マヤのカレンダーによれば、という話ですが。また、新たな時代の始まり、という人もいます。とはいえ、この世界が瀕死の際にあることを知るにはマヤ暦ーもノストラダムスの予言もダニエル書もヨハネの黙示録も必要ありません。空は落ちてこないかもしれませんが、ハリケーン・サンディの被災者たちには、あたかもそのように感じられたに違いありません。気候変動、銃乱射、無人機攻撃、戦争などといった災いの兆しがあちこちに現われており、世界の終わりが急速に近づいていると思う人がいるのも容易に納得できます。「アポカリプス(黙示、啓示、終末)」という語はギリシャ語の「apocalypsis」が語源です。これは直訳すれば「覆いを取りはらうこと」、つまり隠れていたものが暴かれることを意味します。「覆いをはがす」ことで知られるのが、活動家でパフォーマンスアーティストの「ビリー牧師」です。彼は今夜、ニューヨークのタイムズスクエアで「世界の終わり」の儀式を執り行います。彼は「買い物やめろ教会(Church of Stop Shopping)」を率いて、娯楽としての消費や気候災害に異を唱える激しい説教を長年にわたり続けてきました。人々に、大企業の商品や化石燃料の不買を説いています。「創造的になろう、いますぐ人生を意味あるものにしようと、みんなに呼びかけているだけなんです」とビリー牧師は言います。

Syndicate content