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2012年12月10日(月)

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  • 本日は、欧州連合(EU)が2012年ノーベル平和賞を受賞するにあたり、ノルウェーのオスロにあるオスロ市庁舎の外からお送りします。9日、ノルウェーの平和団体とEU反対派は受賞に抗議をするため、ろうそくを手にデモ行進を行いました。デズモンド・ツツ元大主教、北アイルランドのマイリード・マグワイア、アルゼンチンのアドルフォ・ペレス・エスキベルの3人のノーベル平和賞受賞者は、27か国のブロックは武装解除された世界和平というアルフレッド・ノーベルの考えと矛盾しているとして、ノーベル委員会に異例の抗議文書を送りました。本日は、ノーベル平和賞授賞式典会場内から番組を始めます。「EUが完璧だという考えのもと我々はここに集ったわけではない。我々は、ここヨーロッパでは抱えている課題を共に解決していかなければいかないという信念の下、集っています」とノルウェーのノーベル賞委員会委員長のトールビョルン・ヤーグランは語ります。ノーベル賞委員会は、第2次世界大戦後の安定と民主主義に長年貢献したとしてEUの受賞を決定したと発表しています。

  • EUが2012年ノーベル平和賞を受賞するにあたり、9日、オスロ市内でEUの支持者と批判者に話を聞きました。「南欧の人々の多くが金融戦争の結果に耐え、市民は困窮し、国の財産は奪われ、負債に支配されつつあることから、最初にEUがノーベル平和賞を受賞したと聞いた時、私たちは冗談かと思いました」とギリシアの左派野党シリザの議員ディミトリス・コデラスは、オスロのピースハウスでデモクラシー・ナウ!に語ります。

  • EUのノーベル平和賞受賞選考に抗議するため、数百人のノルウェー人が9日、オスロ市内でろうそくを手にしながらデモ行進を行いました。EU加盟国は、世界の武器輸出の3分の1を占めています。「加盟国が武器輸出や兵器産業促進をしているだけでなく、EUが機関のレベルでそうであることが、この受賞に異議を唱えるための、少なくとも私の主な理由です」とノルウェー平和評議会のヘッダ・ランゲミヤー事務局長は語ります。

  • ノルウェーノーベル平和賞委員会は、その秘密主義と選考に関して長年批判を受けています。ヘンリー・キッシンジャーが受賞した1973年は特に顕著でした。委員会批判を先導したのはノルウェーの弁護士フレドリック・ヘッファーメルです。「委員会はNATO同盟国と米国の外交方針にとても偏っており、賞は当初の目的とは正反対の意図のために使われています……軍事的な因習を打破して世界平和あるいは武装解除された世界の平和的秩序を作ることに貢献した活動を支援する(ことが当初の目的でした)。それは非常に抜本的な考えなのです」とノーベル平和評議会の元代表で、1910年にノーベル平和賞を受賞した常設国際平和局のr理事を務めるヘッファーメルは話します。彼はThe Nobel Peace Prize : What Nobel Really Wanted(『ノーベル平和賞:ノーベルが本当に望んでいたもの』)の著者です。ダイナマイトを発明したアルフレッド・ノーベルは、1896年12月10日に死去する前に、自らの財産を物理学、化学、生理学と医学、文学、平和に対する毎年の賞に使うよう遺書に記しました。ヘッファーメルは、ノルウェーノーベル賞委員会がノーベルの意思を不法に無視していると批判しています。

  • 国連気候変動枠組み条約第18回締約国会議(COP18)は8日、増え続ける世界の温室効果ガス排出の抑制に全く効果のない消極的な枠組みに合意した後、閉幕しました。通称「ドーハ気候ゲートウェイ」は、京都議定書を8年間延長し、2020年発効の新たな国連条約の話し合いに向けた道筋を作りました。この合意のもとで米国は、温室効果ガス削減に対する新たな約束を行わず、気候変動の影響を受けている国々への支援拡大も行いませんでした。「大統領が再選勝利演説で気候変動について言及し、ハリケーン『サンディ』が上陸し、米国内で有力政治家たちの間で話し合いが行われた後、COP18が開催されたので、気候政策の転換があると期待していましたが、我々が目の当たりにしたのは過去4年間に見られたのと全く同様の政策でした。オバマ大統領が一歩踏み出し、気候変動について全米的な議論を始める時だと思います」と世界自然保護基金(WWF)のグローバル気候・エネルギーイニシアチブのサマンサ・スミスは語ります。

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