« 前  

2012年12月7日(金)

  次 »
  • 4日にフィリピン南部を直撃、500人以上の死者と数百人の行方不明者を出し、25万人が家を失った台風の報道でかすんでしまったCOP18の話し合いが行われています。「ボーファのような台風は、いままでにありません。このような暴風雨には、この半世紀のあいだ一度もみまわれたことのない国の一部が壊滅的な被害を受けました。このような痛ましい惨事は、フィリピンだけに限られるものではありません。世界中が、特に貧困問題に取り組み、社会や人間の開発をめざして苦闘する発展途上諸国が、同じ現実に直面しています」と、フィリピン代表団の1員のエブ・サニョが6日に発言しました。 彼は代表団らにさらなる行動を呼びかける中、泣き出してしまいました。「ど うか・・・2012年を私たちが望む未来のための義務を果たす・・・という勇気を世界が持った年にしましょう。 出席者のみなさまにお聞きしたい、私たちでなかったら、誰がやるのでしょう?今でなかったら、いつなのでしょう?ここではなったら、どこなんでしょう?」 また、フィリピン代表団の1人で、フィリピン気候変動委員会の1員でもある、ヘヘルソン・アルバレスにも話を聞きます。

  • ドーハのCOP18のベネズエラ代表団トップのクラウディア・サレルノは3年前のコペンハーゲン会議で、話を聞いてもらおうとテーブルを叩きつづけ、こぶしを血まみれにした印象的な行動で有名です。彼女が今年の会議で重視していることは、法的拘束力を持っ た唯一の国際的な枠組みである京都議定書の期間延長はもはや「意味が無い」ということ、また気候変動枠組条約会議が成功を収めるためには、気候変動枠組条 約会議の交渉は環境対策ではなく、経済にかかわる取り決めだということを各国が理解することが不可欠だということです。経済に影響を与える取り決めになる ので、先進国にとってはたとえ経済が順調にいっている場合でも、必要な経済改革を行うのは難しいのです」と彼女は語ります。

  • 青年団体の代表として、カタールのドーハのCOP18で主張したように、19歳のムニラ・シバイは、世界の指導者らの行動を非難しました。「ここ2週間、展望が全く見えておらず、それどころか積極的に押し戻しを図る動きさえあります。気候危機の原因をつくった人たちはすでに20年前に、問題を解決する責任があることを認めています。18年の怠慢の後、今日では同じ国々がこの責任を投げ出そうとしています。「公正」という基本的な原則が攻撃されているのです」とシバイは語ります。

  • ここ10年の国連気候変動会議に主席してきた2人の市民団体代表に話をききます。インドの環境保護活動家で科学環境センター(Centre for Science and Environment)長のスニータ・ナレインは「我々は、大きな野心と早急な行動、大気圏の公平な共有に基づいた行動の必要性を強く信じています。なので我々はインド政府に対して、世界が必要としていることに関して強硬な立場をとり、 会議から退場することを望むと伝えました。話し合いの時間はもうすぎました。具体的な行動が必要です」と語ります。もうひとりは、 先住民協議会長で先住民環境ネットワーク(Indigenous Environmental Network)代表のトム・ゴールドトゥースです。「ドーハで強力な合意が形成される保障はありません。ですので、我々は米国先住民として、 帰国した後にオバマ大統領と閣僚たちを相手にトップレベルの政府間交渉を行い、気候変動問題に関する彼の公約について説明責任を問うつもりです」とゴールドトゥースは語ります。

  • ドーハのCOP18開始から3日後、カタール裁判所が現地の詩人に終身刑の判決を下し、ガルフ湾地区の活動家や人権オブザーバーの多くに衝撃を与えました。ムハンマド・イブン・アル=ディーブ・アル=アジャミが終身刑の判決を受けたのは、2年前にTunisian Jasmine(『チュニジアのジャスミン』)という詩を書いて、アラブ諸国での蜂起を支持したためです。詩の中で、「我々はみな、抑圧的な特権階級に立ち向かうチュニジア人だ。アラブ諸国の政府とその支配者らは、一人残らずみんな泥棒だ、泥棒だ!」と書いています。本日は彼の弁護士で、カタール国家人権委員会のメンバーに話をききます。

Syndicate content