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2012年12月4日(火)

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  • オバマ大統領の2期目への再選は、地球温暖化問題に取り組む上での米国の協調努力について世界中に希望を与えました。しかし、これまでの所、巨大ハリケーン「サンディ」による破壊をもってしても、拘束力を持った温室効果ガス排出削減目標の設定に反対するというオバマ政権の姿勢を変えはしなかったようです。米国のトッド・スターン気候変動担当特使は12月3日、ドーハでの国連気候変動枠組み条約第18回締約国会議(COP18)で初めて、報道陣からの質問に答えました。スターンは地球規模の気候交渉における米国の役割に変更はないことを示し、また、2012年の会議の主催国であるカタールの1人当たり排出量が世界トップであることを批判しないといいました。

  • ドーハでの国連気候変動枠組み条約第18回締約国会議(COP18)から、アイルランド初の女性大統領で、元国連人権高等弁務官であるメアリー・ロビンソンから話を聞きます。ロビンソンは現在、「メアリー・ロビンソン財団:気候正義」(Mary Robinson Foundation–Climate Justice )の代表を務めています。彼女は、団体「ザ・エルダーズ」(The Elders)や「マドリッッド・クラブ」( Club of Madrid)のメンバーであり、オバマ大統領からの大統領自由勲章など数々の賞を受賞しています。「環境問題は、21世紀最大の人権問題であり、開発問題と貧困問題に一取り組む上でのつの方向性だと思います」と、ロビンソンは言います。「つまり、私たちは、米国や欧州、その他の世界の先進地域において、化石燃料が増大し、そのことによって最貧層の人々の発展が阻まれ、彼らの暮らしが侵害されているという不公正な事実を考えるべきです。私たちは、幸せや良い生活を損ねない方法で、豊かな国と貧しい国の双方の生活の質を実際に変えることができるのです」。

  • フィリピンでは大型台風で、少なくとも40人が死亡し、数千人が避難しています。台風「ボーファ」は、西太平洋における観測史上最南の台風で、2012年にフィリピンに上陸した台風の中で最大のものです。カタールでの国連気候変動枠組み条約第18回締約国会議(COP18)から、ドーハのフィリピン代表団の代表交渉人で、フィリピン気候変動委員会の委員長であるナデレフ・イェブ・サニョから話を聞きます。彼は、台風「ボーファ」と、最近米国東海岸を襲ったハリケーン「サンディ」は、「私たちが、緊急措置を求める必要があり、気候変動は本当に起こっているのだという明らかな実例」だと言います。

  • 世界銀行の依頼で作成された衝撃的な新報告書は、たとえ各国が現在の排出削減公約を守ったとしても、今世紀末までに気温は摂氏4度(華氏7.2度)上昇する可能性があり、破壊的な食料不足、海面上昇、低気圧と干ばつをもたらすだろうと警告しています。公約が守られない場合、気温上昇はもっと早く起こるかもしれません。「私たちが世界の生態系を大規模な絶滅の危機に陥れるなら、この問題は地球上の全ての人間に影響を及ぼす、差し迫った危険なのです」と、2つの最新報告書を作成することを手伝った、第一線の物理学者で環境科学者のビル・へアは言います。ヘアは、クライメート・アナリティックス(Climate Analytics)のCEO兼マネージング・ディレクターで、2007年の気候変動会議の政府間パネル報告書Mitigation of Climate Change(『気候変動の緩和』) と The Synthesis Report(『総合報告書』)の筆頭著者です。一方、科学者らは、気候変動の破壊的影響を最小限に抑えるのは今ならまだ遅くはないと言います。クライメート・アクション・トラッカー(Climate Action Tracker)による別の報告書は、地球温暖化は、2度以下に保たれるだろうとしています。ヘアは、化石燃料燃焼時の排出を削減し、温室効果ガスの破滅的な排出を削減するための新技術に出資することを可能にする、炭素税(排出量に対して小額の課税をする)の導入を呼びかけています。

  • 団体「オイル・チェンジ・インターナショナル」(Oil Change International)による最新報告書によると、富裕国は、気候変動援助の5倍の額を化石燃料助成金に使っています。富裕国は2011年、化石燃料助成金に580億ドルを費やした一方、貧困国における気候変動への適応と影響の軽減に対して費やした金額は110億ドルだけでした。同報告書によると、米国は2011年、化石燃料助成金に130億ドルを費やし、気候変動援助には25億ドルだけでした。オイル・チェンジ・インターナショナルのキャンペーン・ディレクター、デビッド・ターンブルに話を聞きます。

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