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2012年10月30日(火)

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  • 巨大ハリケーン「サンディ」は東海岸を直撃し、大規模な冠水と被害をもたらし、米国で少なくとも16人、カリブ海諸国で60人以上が死亡、そしてノースカロライナ州からマサチューセッツ州にかけて700万人以上が停電の被害を受けました。ニューヨーク市では、一部で13フィート(約4メートル)の高さまで浸水し、多くの地下鉄駅が冠水し、停電をもたらしています。「サンディ」は10月29日夜、温帯低気圧になった後、ニュージャージー州アトランティック・シティ付近に上陸しました。しかし、「サンディ」はハリケーン並みの風雨をもたらし、米国史上最大級の嵐となりました。内陸部は吹雪で、アパラチア山脈一帯は大雪に見舞われ、ウエスト・バージニア州とメリーランド州の州間高速道路の大部分が閉鎖されました。推定被害総額は今のところ、最高200億ドルに達しています。デモクラシー・ナウ!のツアー中のエイミー・グッドマンがソルトレイクシティから、ニューヨーク市の停電に見舞われているスタッフと協力し、嵐の被害と東海岸の核施設への潜在的リスク、地球温暖化とのつながりについて最新情報と解説をお届けします。「ウェザー・アンダーグランド」の気象部門責任者、ジェフ・マスターズからも話を聞きます。

  • 気候変動についての本を著す活動家、マイク・ティドウェルは、巨大ハリケーン「サンディ」による被害を、今までにメキシコ湾岸を直撃した類似の暴雨風の体験になぞらえ、「東海岸のいたるところで我々はみな、ニューオーリンズ住民と同じ目にあっている」と言います。メリーランド州タコマから番組に参加するティドウェルは、「今回の嵐にも、そしてほかの嵐にも、気候変動の証拠が至る所に見られます」と言います。タコマが隣接するワシントンDCでは連邦政府が閉鎖され、「サンディ」による停電と冠水で機能が完全に停止しました。ティドウェルは「チェサピーク気候変動活動ネットワーク」(Chesapeake Climate Action Network)の責任者で、The Ravaging Tide: Strange Weather, Future Katrinas, and the Coming Death of America’s Coastal Cities(『破壊する潮流:異常気象、カトリーナ再来、迫る米国沿岸都市の死』)の著者でもあります。

  • オバマ大統領は、全面的な被害査定が終わる前に、ニューヨーク州とニュージャージー州を連邦被災地区に指定しました。ユタ州のソルトレイクシティを拠点とする団体「平和蜂起」(Peaceful Uprising)の代表へニア・ベラリアに話を聞きます。「大統領選まで1週間を切っても、気候について何も言わない。また、人間の活動や石油への非人道的な依存と気候変動とのかかわりについて、何かの行動を起こす動きを見せないというのは、とんでもないことです。お笑い種です。」とへニアは言います。

  • 全米の70の原子力発電所でプロジェクトをまとめていた経験を持つ原子力産業界の元幹部アーニー・ガンダーセンから、オイスタークリーク原発とインディアンポイント原発の安全状況について最新情報を聞きます。彼によれば、オイスタークリーク原発はニュージャージー州を横断した「サンディ」の中心部が通過した地点に近接しており、嵐で上昇した満ち潮が原子炉を冷却する水ポンプを水没させるまであと6インチ(約15センチ)に迫ったことを受け、非常事態を宣言せざるをえなかったといいます。ガンダーセンは、発電所の多くは設計が古い部分があるために再評価が必要で、配電網が停電する中、数日中に操業停止になる可能性もあると言います。

  • 100の都市を巡る、「声なき多数のためのツアー」(Silenced Majority Tour)を敢行中の、デモクラシー・ナウ!司会者のエイミー・グッドマンが、ユタ州ソルトレイクシティでユタ大学の経済学教授ハンズ・アーバーに話を聞きます。彼は、強い石油ロビーと石炭ロビーが存在する米国内と、「8割がたのひとが気候変動は問題とみなしているのに積極的に立ち向かう気がない」欧州諸国において、気候変動否定論者に対し積極的な反論を行っています。

  • 海抜が約10フィート(約3m)もあるにもかかわらず、洪水の危険があるとして住民が避難したニューヨーク港に近接するブルックリンのレッドフック地区の最新情報をお届けします。「29日夜、高潮がこの地域一体に流れ込みました」とこの地区に住むデモクラシー・ナウ!ソーシャル・メディア部門責任者のジェシカ・リーは語ります。彼女によれば、少なくとも高さ5フィートはある水が、車道の車を続々と歩道に押し流しました。その結果、あちこちが石油に覆われているといいます。

  • 3回にわたる米大統領候補討論会で全く言及されなかった気候変動問題について、団体「平和蜂起」のヘニア・ベラリアにさらに話を聞きます。「私たちが気候問題を社会正義の問題だと何度も繰り返すのは、この、際限なく大きくなり続けている米国経済という機械が、限られた資源で成り立っている地球上で成長し続けるために、かつては独立していた他国の経済を破壊し、そこで暮らしていた人々を家から追いだしよその土地へ追い立てているのを目にするからこそです。」とベラリアは言います。こうして米国にたどり着いた移民たちは、多くの場合、地球温暖化に立ち向かう政治的な勇気を持たない指導者たちによって、スケープゴートにされているとベラリアは続けます。

  • マンハッタン南東部のイースト川沿いの地域を「川の一部」に変えてしまった洪水に対処するニューヨーク市民について、長年環境保護活動をしてきたビル・マッキベンの印象を聞きます。マッキベンは350.orgの共同創立者です。彼の最新記事は、ガーディアン紙に掲載さた"Hurricane Sandy Has Drowned the New York I Love"(『ハリケーン・サンディ 我が愛するニューヨークを沈める』)です。ハリケーン上陸前の29日、マッキベンは当番組で「もし警鐘があるとするなら、これがそうだ」と語っていました。

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