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2012年10月29日(月)

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  • 29日、住民はハリケーン「サンディ」の上陸に備え、東海岸側のほとんどが閉鎖されています。この巨大ハリケーンはノースカロライナ、サウスカロライナからボストンにかけて最大5千万人に影響を与える恐れがあります。すでにカリブ海でハイチとキューバを直撃し、死者66人を出しています。「これは自然の要素と自然とは異なる要素がつぎあわされたものであり、大惨事をひきおこす態勢が整っているようにみえる」と350.orgの創設者ビル・マッキベンは語ります。NYやその他都市では学校や交通機関が閉鎖され、何十万もの市民がすでに避難をしています。明日にかけて、数百万人が停電の影響を受ける恐れがあります。気象学者によると、サンディは米国本土に上陸した過去最大のハリケーンになる可能性があります。巨大ハリケーンは、オバマ大統領とミット・ロムニー共和党候補が気候変動問題を遊説の争点にすることを拒否してきた時期に上陸します。1984年以来、気候変動は大統領候補討論会で一度も言及されていません。「ハリケーンが通過しない地域の人びとを含む全員が、米国史上最も暖かい年、我々の目の前で北極海の夏の海氷が最小になった年に、この前代未聞の規模の嵐を目の当たりにすることはどういう意味を持つのか、みつめ直すことがとても大事なのです。もし警鐘があるとするなら、これがそうです」とマッキベンは語ります。南オレゴン大学の気象学者グレッグ・ジョーンズにも話をききます。

  • 天気予報士によるとハリケーン「サンディ」は南からの熱帯低気圧の周りに北からの寒帯ジェット気流をまとった、とても珍しい混合型のハリケーンです。「ウェザー・アンダーグランド」の気象部門責任者、ジェフ・マスターズはこのようないわゆる「フランケンストーム」は地球温暖化によって引き起こされた異常な気候変動の副産物だと警告しています。「海の温度がさらに上昇すると、ハリケーンの季節が長くなります。過去約10年間でハリケーンの季節が長くなっている─早く始まり、遅く終わる─ことの十分な裏づけがされています。現在では、今回のように10月下旬に嵐が発生する可能性が高まっており、これらの嵐が冬の低気圧にぶつかって、ノーイースターとハリケーンによるとんでもない組み合わせが生じ、上陸してあらゆる破壊的影響をもたらすという可能性が高まっているのです」とマスターズは語ります。南オレゴン大学の気象学者グレッグ・ジョーンズにも話を聞きます。

  • 米原子力規制委員会は、巨大暴風雨「サンディ」が沿岸部と内陸部の原子力発電所に影響を及ぼす恐れがあることを認めました。サンディの予想進路には少なくとも16基の原子炉があります。バージニア州のノースアンナ原発、サリー原発、メリーランド州のカルバートクリフス原発、ニュージャージー州のオイスタークリーク原発、ホープクリーク原発所、セーラム原発、ニューヨーク州のインディアンポイント原発、コネチカット州のマイルストーン原発、バーモント州のバーモントヤンキー原発などです。これらの原発は、過酷な天候の際に閉鎖を義務付ける免許のもとで操業してるものの、現時点では閉鎖された原子炉は1基もないとのことです。「現在、一番懸念しているのは、ニュージャージー州のバーニガット湾にあるオイスタークリーク原発です」と元原発管理職のアーニー・ガンダーセンは語り、同原発が台風の目の進路にあることを指摘しています。「オイスタークリーク原発は福島第一原発1号機と同じ設計で、1号機よりもさらに古いのです。原発は現在燃料交換のため停止中です。つまり、全ての核燃料が原子炉ではなく、使用済み燃料プールに入っている状態ということです。そして、この状態ですと、使用済み燃料プールのための予備電源が存在していません。つまり、オイスタークリーク原発が仮に外部電源を喪失した場合─そして率直に言ってその可能性はとても高く─、使用済み燃料プールにある核燃料を冷却する手段は、外部電源の復旧までありません。特にハリケーン「サンディ」に関して、福島第一原発と気候変動から学べる最も大事な教訓は、これらの使用済み燃料プールの冷却ができないということです」

  • 米東海岸に向けて北上するハリケーン「サンディ」は既にハイチ、ジャマイカそしてキューバに破壊の跡を残しています。政府高官は今回の嵐に関連してカリブ海諸国で65人が死亡し、うち51人が26日まで3日間降雨の続いたハイチの死者だったと報告しています。貧困にあえぐハイチでは降雨以降、洪水が南西部を襲っており、被害の規模から考えると死者数は今後も高まるとみられています。ハイチは、8月下旬に上陸した熱帯性低気圧「アイザック」の被害にいまだ苦しんでいます。アイザックは2010年のハイチ地震被災者40万人が今なお暮らす避難キャンプに大規模な洪水をもたらしました。本日はハイチの首都ポルトープランスから民主主義活動家パトリック・エリーに話を聞きます。

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