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2012年8月23日(木)

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  • ブラック・パンサー党に、最初に銃を提供し、武闘訓練を行った人物が、実は、FBIのカルフォルニアにおけるスパイで情報提供者だったという、衝撃的な新しい疑惑が浮上しました。2009年に死亡したリチャード・アオキは、ブラック・パンサー党の初期のメンバーで、正式な役職を与えられた唯一のアジア系米国人でした。アオキが仲間の党員について情報を流していたという主張は、新刊Subversives: The FBI’s War on Student Radicals and Reagan’s Rise to Power (『破壊分子たち:FBIの対急進派学生作戦とレーガンの政治的台頭』)を書いた調査ジャーナリスト、セス・ロゼンフェルドが手に入れた、元FBI局員の証言とFBIの報告書に基づいています。何人かの学者や、アオキの友人や同僚はこの本に書かれていることに異を唱えています。ロゼンフェルドに話を聞きます。彼は受賞暦のあるジャーナリストで、調査報道センター(Center for Investigative Reporting)が発行した、”Man who armed Black Panthers was FBI informant, record show”(「ブラック・パンサーに武器を提供した男はFBIの工作員だったと記録が証明している」)という記事を書きました。ダイアナ・フジノにも話を聞きます。フジノはアオキの伝記作家でカルフォルニア大学サンタ・バーバラ校のエイジアン・アメリカン学の教授です。

  • 調査ジャーナリストのセス・ロゼンフェルドの新しい本、Subversives: The FBI’s War on Student Radicals, and Reagan’s Rise to Power (『破壊分子たち:FBIの対急進派学生作戦とレーガンの政治的台頭』)は、30年以上にもわたって情報閲覧の自由をめぐってFBIに対し5回の訴訟を起こし、ロゼンフェルドが手に入れた30万ページ以上の記録に基づいて書かれたものです。この本は、当時のFBIの長官のJ. エドガー・フーバーが、自分の工作員にカルフォルニア大学バークレー校で1964年に始まった自由言論運動を捜査し、妨害するよう命じた経緯を辿っています。その抗議運動は瞬く間に広がり、全米に学生運動を引き起こす契機となりました。ローゼンフェルドは、「キャンパス内の講義を抑え込むために工作員がつかった汚いトリック」をFBIが記録した様子について詳細に述べています。この本では、手に入れた文書と使い、700ページを割いて、4人の主な登場人物をつなぐ物語を検証しています。その4人とは、FBIのJ. エドガー・フーバー、当時カルフォルニア知事に立候補していた俳優で政治家のロナルド・レーガン、当時のカルフォルニア大学の学長で、レーガンやフーバー、学生活動家ら、各方面から軽蔑の対象になっていたクラーク・カー、そして伝説的な自由言論運動のリーダーで演説を得意としたマリオ・サビオです。

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