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2012年8月9日(木)

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  • 数年前、ネブラスカ大学教授のピート・シミは心理作戦担当の軍隊に勤務していたホワイト・パワー主義のミュージシャンに会い、インタビューを行いました。8月5日、ウィスコンシンのシーク教寺院を襲撃して6人の信者を殺害したウェイド・マイケル・ページがまさにその人物でした。自らの手による銃撃で死亡したページは、ネオナチ音楽シーンに長年関わってきた退役軍人でした。米軍の新聞、スター・アンド・ストライプス紙は、ページは軍隊に在籍中、白人至上主義に没頭し、兵士としての任務中に人種差別的な意見をとうとうと弁じていたと報道しています。ページの政治観、ホワイト・パワー・ミュージックシーン、軍隊時代のページについてシミに話を聞きます。「ページは在役中に、白人至上主義グループに既に関わっていた現役の軍人を通じて、ネオナチの信念に共鳴し始めました」とシミは言います。「私が彼に会った頃には、彼は、ホワイト・パワー・ミュージック シーンに関わることで、より大きな白人至上主義運動に貢献することができるという目的意識を感じていました。そして、実際ホワイト・パワー・ミュージック シーンはそのような役割を果たしています。」

  • ウィスコンシン州のシーク教寺院の襲撃犯、ウェイド・マイケル・ページは1992年から1998まで米軍在役中、自分のネオナチの思想を隠そうとはしませんでした。ジャーナリストのマット・ケナードに話を聞きます。ケナードは、来月出版予定の本、Irregular Army: How the U.S. Military Recuruited Neo-Nazis, Gang Members, and Criminals to Fight the War on Terror (『寄せ集め軍隊:米軍はいかにネオナチ、ギャング、犯罪者を対テロ戦争を戦うために徴兵したか』)のなかで、米軍内での極右急進派の興隆について詳しく述べています。「どこの基地も白人至上主義者の問題を抱えています。彼らに対する活動の制限がないためです」とケナードは言います。「特定の基地に限った問題ではありません。米国の全基地の問題でした。そしてそれが、イラク各地、アフガニスタン各地にひろがりました。」

  • 多くの人々はシーク教寺院での銃乱射事件にショックを受けていますが、今日のゲスト、ダリル・ジョンソンは何年も前に、そのような襲撃事件はいつ起きても不思議ではないと警告していました。ジョンソンは2009年、米国国土安全保障省(DHS)の上級アナリスト在職中、米国内での暴力的右翼過激派が持つ危険性の増大について警告した報告書をまとめました。その報告書は、政治批判に火をつけました。共和党の議員や人気トーク番組のホストの圧力で、国土安全保障省は、結局ジョンソンの報告書を否認しました。ジョンソンは、15年間国内のテロリストグループ、特に白人至上主義者とネオナチを研究してきた経験に基づいて結論を出したのでした。「この報告書を出すにいたるまで、我々は、国内のテロリズムに対して非常に良い仕事をしていると法執行官や諜報部員から多くの賞賛を得ていました。」とジョンソンは言います。「それが、国土安全保障省は、政治的な反撃を行うどころか、我々の仕事をすべて中断すると決定したばかりでなく、調査班を解散し、我々を役所内の別の分野に配置換えしました。それからは、どんどん役所に居づらくなりました。」現在はは民間のコンサルタント会社を経営しているジョンソンは、新著Right Wing Resurgence: How a Domestic Terrorist Threat is Being Ignored (『右翼の再起:無視される国内のテロの脅威』)を出版したばかりです。

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