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2012年6月4日(月)

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  • エジプトのムバラク前大統領と元政府幹部に判決が下された後、エジプト全域でデモが勃発しました。2日、エジプトの裁判所は、30年近く続いたムバラク政権を崩壊させたデモで非武装のデモ参加者が殺害されるのを抑止しなかったとして、ムバラク前大統領とハビブ・アドリ元内相に終身刑の判決が下されました。一方で、裁判は、汚職の罪に問われていたムバラク前大統領と息子アラーとガマルに対しての訴追を棄却。また裁判所は、840人のデモ参加者が死亡、6000人以上が負傷した暴動の際の役割をめぐる罪に問われた6人の元警官署長らに無罪判決を言い渡しました。事実上、どの被告に対してもデモ参加者殺害に関して有罪判決は下されませんでした。判決に対し、エジプト国内では各地でデモが発生し、カイロのタハリール広場や他数都市では数万人規模のデモが開かれています。カイロから中継で、ムバラク前大統領の公判を追っていたヒューマン・ライツ・ウォッチ中東・北アフリカ研究員のヘバ・モラエフに話をききます。

  • アラブの春から1年以上経ち、作家で学者のノーマン・フィンケルスタインは、米国内で、静かであるとはいえ、中東における変化の流れを大きく後押しするかもしれない覚醒が起きていると話します。彼の新著、『Knowing Too Much: Why the American Jewish Romance with Israel is Coming to an End』(多くを知りすぎた:ユダヤ系米国人とイスラエルの蜜月が終わりを迎える理由)では、フィンケルスタインは、イスラエル政府に対するユダヤ系米国人の支持が大きく変わり始めていると主張しています。1967年の第3次中東戦争から1982年のレバノンの侵攻まで、そして2度のパレスチナ人の対イスラエル抵抗運動(インティファーダ)弾圧と、数十年にわたったイスラエルへの確固たる支援の後、ユダヤ系米国人の新しい世代は、彼らの名で語るイスラエル国家をもはや反射的に支持はしていない、とフィンケルスタインは述べます。フィンケルスタインは、このユダヤ系米国人の変化に中東和平を実現する新しい機会を見出しています。

  • Knowing Too Much: Why the American Jewish Romance with Israel is Coming to an End』(多くを知りすぎた:ユダヤ系米国人とイスラエルの蜜月が終わりを迎える理由)の著者、ノーマン・フィンケルスタインは、オバマ大統領のイスラエルに対するタカ派的な支援は、法学者や地域のまとめ役というそのリベラルな経歴とは矛盾していると指摘します。フィンケルスタインは、オバマ大統領が今年、アメリカ・イスラエル公共問題委員会の前で行った演説について「オバマ大統領は明らかに(イスラエル・パレスチナ問題に関して)自分が口にしている言葉を信じていません。そしてそれが彼の言葉に耳を傾けるのを難しくさせています。オバマ大統領が、イスラエルの支持をすると言うことは、つまり、オバマ大統領は裕福なユダヤ系米国人のいいなりで、彼らが気前よく金を払ってくれるという意味なんです。イスラエル批判の第1人者の1人として、フィンケルスタインは、ボイコット、投資撤退と経済制裁(BSD)の運動と、中東和平に向けたより広範な運動が目的とするのは、既に大半の支持をとりつけている「国際法に基づいた2国家解決」に世論を動員することだと語ります。「政治は個人的意見ではありません。人びとに影響を与え、彼らに自分の善悪の判断に基づく行動をさせるということです」とフィンケルスタインは言います。

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