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2012年4月4日(水)

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  • ミット・ロムニーが3日に行われたウィスコンシン州、メリーランド州、ワシントンDCの共和党3予備選でいずれも勝利しました。ウィスコンシンの州都マディソンからネイション誌のジョン・ニコルズに話を聞きます。彼は選挙戦が進むにつれてロムニーがより右翼路線へと方向転換したと指摘しています。ウィスコンシンではロムニーは、苦境に立つスコット・ウォーカー知事の反組合政策に同調しました。「ロムニーはスコット・ウォーカーと一緒の写真にこそおさまっていませんが、多くの場面で『大手組合のボス』を攻撃し、大統領になった暁には労働者の権利を剥奪したいなどと、スコット・ウォーカーと同様の発言をしています」とニコルズは言います。彼はまた、連邦下院予算委員会議長ポール・ライアン(共和党、ウィスコンシン州選出)が立案し、先週連邦下院を通過した予算案をロムニーが支持していることについても話します。この予算案は国内政策プログラムの大幅削減を含み論争の的となっています。

  • マーティン・ルーサー・キング・ジュニア師の暗殺から44年目を迎えました。米国での労働者の組織作りとその後の活動の歴史的な中心地であるウィスコンシン州での彼の政治的実践の足跡を見てみます。晩年、キングは1932年のウィスコンシン州で創設された、米国州・郡・市職員同盟(American Federation of State, County and Municipal Employees =AFSCME)会員の組織作りに助力しました。キングは労働者の権利は人権であり公民権なのだと主張しましたが、この主張は2011年、同州の公務員の賃金・手当を大幅にカットし、彼らの団体交渉権のほぼ全てを否定しようとした共和党知事スコット・ウォーカーへの抗議運動でも聴かれました。「これは単に経済に関する戦いではありません。賃金や手当や年金だけのための戦いではないんです」とネイション誌の政治記者ジョン・ニコルズは言います。「これは団結権の戦いでもあり、自分一人では大した力はないかもしれないが、多くが集まればこの国で最も力を持つ政界人や経済人にも異議申し立てできる可能性を秘めた個人の権利の戦いなのです。キング師はそれを福音として説いていました」

  • 本日はマーティン・ルーサー・キング・ジュニアの暗殺から44年目です。暗殺は1968年4月4日、テネシー州メンフィスのロレイン・モーテルで起きました。そのころ、彼のすべての動きは連邦捜査局(FBI)によって追跡されていました。公民権運動指導者や平和活動家たちを追い回した、FBIのその狂信的な執拗さを描いた新刊書 Enemies: A History of the FBI(『敵たち:FBIの歴史』)の著者でジャーナリストのティム・ワイナーに話を聞きます。FBI長官のJ・エドガー・フーバーはキングを共産主義者と見ていました。彼は捜査官たちにキングのホテルの部屋や私邸にも盗聴器をつけてスパイするよう命じていました。ワイナーはまた、キングがノーベル平和賞を授賞する直前、FBIがどのようにして新聞各紙にキングと彼の夫人以外の女性たちとの関係を卑猥な詳細にまでわたって書かせたのかも記しています。

  • 機密扱いされていたFBIに関する7万ページ以上の歴史と実践活動の記録がこのほど公開されました。これがピュリッツァー受賞ジャーナリストティム・ワイナーの新著Enemies: A History of the FBI(『敵たち:FBIの歴史』)のベースになっています。この本は、歴代のFBI長官と米国大統領、司法長官が国家保安の名目でいかにその権力を──法律の範囲内または範囲外で──行使してきたかを明らかにしています。ワイナーは、FBIが創設以来1世紀以上にわたって、テロリストやスパイ、その他危険と見なされるすべての人物をその捜査対象にしてきたことを描きだしています。彼はFBI長官のJ・エドガー・フーバーに焦点を当て、「大統領以外の人間で、これほど絶大な権力を握ることは二度とないだろう」と言います。フランクリン・D・ルーズベルトからリチャード・ニクソンに至る歴代大統領がこのフーバーをかけがえのない貴重な存在と見なしていたことを指摘した上で、ワイナーは「情報は権力です……フーバーはそこに秘密情報を持ち込んだ。これは権力が二乗になったも同然です」と話します。

  • 米国自由人権協会(ACLU)が公開した新しい記録によると、FBIのサンフランシスコ支部が憲法で保護されているイスラム教徒の宗教活動に関する情報を集めているそうです。明確な法執行の目的がない限り、FBIが人々の宗教活動を記録するのは法律で禁止されています。しかし、ACLUによると、その記録文書は、FBIがいわゆる「コミュニティ・アウトリーチ」の名目でこの法律を犯し、イスラム教のコミュニティの人々の宗教的信条や実践、その他の合法な活動に関する情報を入手し保存していることを示しています。FBIやその他の政府機関が9.11後、イスラム教徒監視のために長期にわたる監視戦略をとっていることが明るみに出ていますが、これはその最新の一端です。ACLUはこれを受けて監察長官にプライバシー法違反での捜査を立ち上げるよう要求しています。ACLUの国家安全保障政策法律顧問のマイク・ジャーマンに話を聞きます。彼は1988年から2004年まで、国内テロ活動防止専門のFBI捜査官でした。

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