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2012年3月20日(火)

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  • 米司法省と米連邦捜査局(FBI)は、なんの武器も持たない17歳の少年トレイボン・マーティン殺害と、殺害者を無罪放免にしたその後の警察捜査に関し、犯罪捜査を行うと発表しました。マイケル・クロップ高等学校のアフリカ系米国人学生であるマーティンは2月26日、フロリダ州サンフォードのゲーテッド・コミュニティ(富裕層が暮らす塀で囲まれた住宅街)に父親を訪ね、キャンディとアイスティーを買いに近くのコンビニエンスストアに出かけました。マーティンは家へ戻るところを、近所を巡回していたジョージ・ジマーマンに目をつけられ、銃撃されたのです。ジマーマンは、マーティンに後ろから攻撃されたと警察に話しています。しかし、ジマーマンは警察にかけた911番の緊急用電話のテープの中で、通信指令員に自分はマーティンをつけているところだと自ら、伝えています。マイアミ・ヘラルド紙は、ジマーマンが近所を巡回することに自負を感じ、2011年1月以来46回警察に電話をし、不審な行動やその他の出来事を報告していたと報じています。911番の電話の抜粋を放送し、トレイボン・マーティンの家族の代理人であるパークス&クランプ法律事務所の公民権部門長である弁護士ジャスミン・ランドから話を聞きます。「ジマーマンを逮捕すべき証拠はそろっています。州検事は事件の審理と捜査を行おうとしていますが、州検事がそれを担当するのはお門違いだと思います」と、ランドは言います。

  • フロリダ州の民主党州議員で、フロリダ州のいわゆる「スタンド・ユア・グラウンド(正当防衛)」法の可決に反対したミア・ジョーンズに話を聞きます。関係当局は同法が、自分の行為を正当防衛だと主張するジョージ・ジマーマンを逮捕することを妨げていると言います。ジョーンズはフロリダ立法黒人集会(Florida Legislative Black Caucus)の議長で、エリック・ホルダー司法長官とフロリダ州のリック・スコット知事に、2月に起こった非武装の17歳の少年マーティンの銃殺に対する公正な捜査を求める手紙を送りました。彼女は、同集会の24人のメンバーは銃規正法の再検討に取り組むと述べています。

  • フロリダ州の何の武器ももたない十代の少年トレイボン・マーティンの射殺の詳細が明らかになり、殺人者がまだ逮捕されていない中、コミュニティ指導者らは、同事件への正義を求める声にさらに大きな拍車を掛けようと尽力してきました。フロリダ州A&M大学法科大学院の黒人法学生協会の代表で、トレイボン・マーティンの死亡に対する連邦捜査を求める抗議行動を3月19日に組織し、地方検事らとの会議に参加したシェルトン・マーシャルから話を聞きます。「アフリカ系米国人男性の一人として、この件について立ち上がることが自分の義務であるように感じました」とマーシャルは言います。「私は、自分自身を擁護することができない人たちを代弁・擁護することができるという恵まれた立場にあります。」タイタスビルにあるセント・ジェームスAME教会の牧師で、ノース・ブレバードの全米黒人地位向上協会(NAACP)の元代表のグレン・デームス師からも話を聞きます。「我々が今しようとしていることは、要するに墓場からの彼の声が確実に伝わるようにすることだと思います」とデームスは言います。「ですから、私たちは今では墓場からのトレイボン・マーティンの声になり、それを州全域、国全域、そして世界に広げているのです。」

  • 「銃暴力を防ぐブレディ・キャンペーン(Brady Campaign to Prevent Gun Violence)」のキャロライン・ブルーワーに、トレイボン・マーティンの殺害が、批評家らからは「先に撃て(shoot first)」法とも呼ばれ、論議を巻き起こしているフロリダ州の「スタンド・ユア・グラウンド(正当防衛)」法の再検討をいかにもたらしたかについて話を聞きます。全米ライフル協会(NRA)によって支持されている同法は、他人を殺害することを正当防衛だと主張する市民の権利を拡大しています。20州以上が同様の法令を定めています。ブルーワーは、同法は、暴行、窃盗、幼児虐待で有罪を認めた多くの犯罪者を含む犯罪歴のあるフロリダ州住人が銃を携帯する許可証を得ることを可能にしたと言います。「それでなくとも危険な人々、暴力的な人々のことを言っているのです。それが、同法が可決されてから間もないうちに、フロリダでは何百人というそういう人たちが、ほかの誰かを殺してもいいというライセンスを持つことになりました。」と、ブルーワーは言います。「そして、彼らは殺された側に対して自衛を主張できるわけです。」

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