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2012年1月11日(水)

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  • ニューハンプシャー州予備選でも、元マサチューセッツ州知事ミット・ロムニーが勝利しました。彼は今回40%近い票を獲得し、共和党大統領指名争いの非常に重要な最初の2つの関門を突破したことになります。ロムニーは今回の勝利演説を、大統領選での対戦相手となるであろうオバマ大統領への攻撃に使い、大統領になった場合の計画の概要を示した上で、有権者は「大きく異なる2つの運命から1つを」選ばなければならないと話しました。一方、テキサス州選出のロン・ポール下院議員は23%という堂々たる得票率で2位に着け、支持者に向かって「まだまだ(ロムニーの)尻尾に食らいついている」と気勢を上げました。元ユタ州知事のジョー・ハンツマンは、選挙運動をほとんどニューハンプシャーだけで行ってきたにも関わらず、獲得票は17%にとどまりました。それでも「3位というのは指名争いへの乗車券をもらったということだ」として、今後も選挙戦を続けることを誓いました。昨晩の上位3人の共和党候補者の演説を抜粋してお送りしましょう。

  • マザー・ジョーンズ誌の記者アンディ・クロールにミット・ロムニーがニューハンプシャー予備選でどうやって40%の得票率という「おカネに見合う勝利」を獲得したかについて話してもらいます。この得票率は2位に着けたロン・ポール下院議員の倍近いものです。この勝利は、今回の選挙戦でのカギの1つが複数のスーパーPAC(Political Action Committee)と呼ばれる、独立した政治行動委員会の台頭だったことを示しているとクロールは言います。PACは連邦最高裁が2010年に下した、いわゆるシチズンズ・ユナイテッド判決で上限なしの選挙資金集めとその支出を認められた組織です。「この外部資金が、特に親ロムニー派にとって、彼の対抗馬全員をノックアウトし、彼の首位を固めるための道具だったということです。そしてそれこそ、彼の選挙陣営が自らはできなかったこと、まさにやりたくなかったことなのです」とクロールは言います。「これでロムニー陣営は、自らがネガティブで相手を中傷する選挙運動をする心配がなくなった。このような好ましくない行動はPACという外部のヤミ資金グループがやってくれるからです」

  • ニューハンプシャー州の共和党予備選では党員登録有権者の50%に満たない人しか投票に行きませんでした。候補者たちは「アメリカ人の多くの人に、特にブルーカラーのアメリカ人にはあまり関係のない話題にしか触れなかった」とニューハンプシャーの政治科学教授デイル・キーンは言います。「オバマに投票するもロムニーかだれかに投票するも、有権者はわざわざ投票に出かけていく理由が見えているのかどうかわからなのです。」ニューハンプシャーでは多くの無党派層がリバタリアン(自由主義者)系のロン・ポールへの支持を見せています。彼は共和党の本流とは違って米軍のイラクやアフガニスタンからの撤退を求め、軍産複合体への反対を公言してきました。 一方、ポールと並ぶ候補者たちはロムニーがベンチャー投資会社ベイン・キャピタルの経営トップだったときに雇用が失われた事実を攻撃しています。「ウォール街占拠運動というのはこの国の会話の中身を変えたということだけではなく、今やその会話が次の予備選が行われるサウスカロライナ州でさらに盛り上がるということでも理解されるべきです。それも最もそんな会話にふさわしくない2人、つまりリック・ペリーとニュート・ギングリッチによってです」と、長年にわたってニューハンプシャーでラジオ及びテレビ番組のホストを務めているアーニー・アーニセンは言います。

  • 来週の月曜日は故マーティン・ルーサー・キング・ジュニアを偲ぶ休日です。1999年に、この日をニューハンプシャー州で自由裁量の休日だった「公民権の日」から有給休日に格上げした──しかも全米50州で最後です──キーパーソン2人と話をします。「ミット・ロムニーがアメリカの魂を救うとか話しているのを見ていてキング牧師の南部キリスト教指導者会議の原形がアメリカの魂を回復するのだとしていたことを思い出しました」とアーニー・アルパートは言います。彼女は1981年から米国フレンズ奉仕団のニューハンプシャー州プログラム・コーディネイターを務めており、オキュパイ・ニューハンプシャー運動の活動家でもあります。「今年のマーティン・ルーサー・キングの日で期待すべきことは、もう一度、平和のメッセージ、社会正義のメッセージ、永遠に人種差別と戦い勇敢な非暴力活動の社会運動へと導くメッセージに私たち自身を密接につなげてくれる価値に立ち戻らせてくれるチャンスだということです」

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