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2012年2月1日(水)

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  • 1月31日のフロリダ州の予備選でミット・ロムニーがニュート・ギングリッチを得票率14%ポイントの差で破りました。しかし彼は今のところどの州でも過半数の得票得るに至っていません。一方、ギングリッチは選挙戦を続けることを宣言しています。フロリダ州は今回の共和党予備選で、登録済みの共和党員だけが投票できる最初の州で、独立系や民主党からの乗り換え組は予備選投票から排除されています。「フロリダ予備選の勝利はミット・ロムニーにはまことに重大」と言うのは、ロムニーを長年にわたって取材してきたボストン・フェニックス紙の政治記者デイビッド・バーンスタインです。「ロムニー陣営は、彼が南部の州でそう多くは勝てないと知っており、中西部の保守州のいくつかでも苦戦するとわかっています。なのでフロリダは絶対に落とすことの出来ない一州だったのです。そしてこのフロリダで勝利を得たことで残りの州もここからまさにロムニー支持に流れるだろうと見ているのです」

  • 共和党指名争いでミット・ロムニーが優勢となっている中、長年にわたってロムニーを取材してきたボストン・フェニックス紙の政治記者デイビッド・バーンスタインとともに彼の経歴や政治活動の記録を精査してみましょう。バーンスタインは、ロムニーが、今回のこの指名争いで共和党投票者から票を得るため、ここ何年もの間に多くの重要な政治問題に関してそのスタンスを変えてきたことを詳述します。「オバマケアと呼ばれる医療保険制度の基本はロムニーが行ったことの丸ごとのパクリです」とロムニーがマサチューセッツ州知事時代に行った医療保険改革を指してバーンスタインは指摘しています。ロムニーのモルモン教信仰については、「前回2008年の選挙では彼は南部州やアイオワ州で本当にキリスト教保守派の支持を得ようと努力したんです。それで自身のモルモン教信仰について有権者に語りかけ、それは彼らの信仰とそう変わらないと説得しようとしていました。ただ、それは功を奏しなかったんですね」とバーンスタインは話します。

  • スペインの判事バルタサル・ガルソンはチリの独裁者アウグスト・ピノチェトの逮捕を命じたことや、拘束者拷問を行ったジョージ・W・ブッシュ政権スタッフの起訴を画策したことで有名です。そのガルソンがいまマドリッドで自身の裁判に直面しています。独裁者フランシスコ・フランコの支持者たちによる残虐行為に関する彼の捜査に、右翼団体が異議を唱えたからです。ガルソンは普遍的間管轄権という考え方の下に国境を越えた戦争犯罪や拷問への捜査を行ってきました。「ここでの皮肉はもちろん、彼がまさに、国際的に成功裏に奨励してきたその原則を適用しようとしたことによって、スペインで訴追されようとしているということです」と、ガルソンの裁判を傍聴してきたヒューマン・ライツ・ウォッチのリード・ブローディは言います。

  • ハイチの判事が1月30日、ハイチのかつての独裁者ジャン=クロード・“ベビー・ドック”・デュバリエは汚職の罪で裁判を受けるものの、15年にわたる彼の統治中の殺人や失踪、拷問やその他の人権侵害の罪には時効が成立しているので問われないと発表しました。「この判断が控訴でくつがえされない限り、ハイチの人たちにとって、司法制度はいつも富裕層・権力層の味方で、最悪の残虐行為を罰することさえ出来ないという事例の再確認となってしまうでしょう」とヒューマン・ライツ・ウォッチのリード・ブローディは言います。「ジャン=クロード・デュバリエがハイチに帰還しながらも訴追されない、それは彼の統治下で殺され拷問を受けた数千人の人々の顔を平手打ちするのと同じです」

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