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2011年12月14日(水)

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  • ロシアで先週末、数万人もの人々がモスクワやその他の都市の街頭に繰り出しました。ここ十年以上で最大のデモです。抗議の人たちは先頃行われた下院議会選挙で大規模な選挙不正が行われたとされることに怒りを表明し、首相であるウラジミル・プーチンと与党「統一ロシア」党の退陣を要求しています。「ロシアの人々が求めていることは、米国や西ヨーロッパの人々には当然と考えられているものだと思います」と、本日のゲスト、受賞歴を持つロンドンのガーディアン紙海外特派員ルーク・ハーディングは言います。「彼らはただ公正な選挙を求めているのです。本物の、より透明性の高いメディアが反対派の声に耳を傾け、現在の国営テレビから締め出されている批判者たちも登場させることを求めているのです。もっと複合的な政治的土壌を求めているのです」。ハーディングは今年、ウィキリークスによって公開された機密外交文書を利用して、プーチン統治下のロシアが「事実上のマフィア国家」になっているとの告発を記事にしてモスクワから国外退去処分になりました。この経験は新著"Mafia State: How one reporter became an enemy of the brutal new Russia"(『マフィア国家:一記者がいかにして野蛮な新生ロシアの敵になったか』)に書かれています。

  • 前ニュージャージー州知事でその前は連邦上院議員も務めたジョン・コーザインが13日、連邦議会で証言しました。商品先物及び金融派生商品を専門とする証券会社MFグローバル社の経営トップを短期間つとめていたからです。同社はこの10月に倒産し、2008年のリーマン・ブラザーズ倒産以降で最大規模の倒産となりました。MSグローバル倒産後、管財人は本来隔離されていなければならない顧客勘定の資金のうち12億ドルにおよぶお金が紛失していることを発見しました。コーザインはMFグローバルのだれにも資金の不正利用を命じたことはないと言いますが、証人の1人はコーザインは顧客資金流用の疑いのある融資を承知していたと証言しました。投資銀行員からジャーナリストに転じたノミ・プリンズに話を聞きます。「いま聴いているのは自分の責任と説明義務をすり抜けて逃げ切ろうとしている者の話です。それはサブプライム危機や過去の他の危機の際にCEOたちが行ったこととほとんどまったく同じ話です」とプリンズは言います。「オキュパイ運動でこの国全部で5500人もの逮捕者が出ていますが、ウォールストリート側からはCEOからも上級役員からも1人も逮捕者が出ていないのです。私たちの経済やヨーロッパの経済から数兆ドルものカネをせしめた連中ですよ。そして彼らが今度はまた世界をぐるっと回ってアジアに対して同じことをしようとしている。それってとんでもなくひどいことじゃありませんか」

  • 連邦下院は今日、6620億ドルに上る大型の国防関連法案を採決する予定です。この法案が成立すれば、米国政府の下での無期限拘束の範囲を一気に広げることになるかもしれません。この国家防衛権限付与法には、米軍がテロ容疑者と考える者はだれでも、世界中いかなる場所でも訴追手続きや裁判抜きで収監できるとする条項があります。この法律は実際上、米軍の戦場の定義を世界中どこにでも拡大適用できるもので、米国内さえもそこに含まれます。ホワイトハウスはこれに拒否権を行使すると警告しました。拒否権の支持者には国防長官のレオン・パネッタ、国家情報長官のジェイムズ・クラッパー、FBI長官のロバート・ミューラーなどの政府高官たちも含まれます。しかし議員たちは、こうした懸念部分を最後の土壇場で修正して拒否権行使を回避しようとしています。それでも批判者たちはこの法案は憲法に謳われた基本的人権を深刻に脅かすと警告しています。米国自由人権協会ワシントン法務局の上級法律顧問クリス・アンダーズに話を聞きます。「この法律は、嫌疑があるというだけで人を投獄し、一生閉じ込めておくことも可能にするものです」とアンダーズは警告します。

  • 2011年のノーベル平和賞が先週末、3人の女性に贈られました。リベリアの平和活動家リーマ・ボウイー、リベリア大統領エレン・ジョンソン・サーリーフ、イエメンの平和活動家でジャーナリストのタワックル・カルマンです。マルマンはアラブ人女性として初の受賞で、さらには最年少受賞者でもあります。今週は彼女らの受賞スピーチからハイライト部分をお届けしてきましたが、今日は最後のカルマンの演説です。3人の子供の母親である彼女は、長年の米国の協力者である大統領アリ・アブドラ・サーリハの統治に抗議する政治集会を率いてきました。「多数のアラブ女性が会場にみえています。男性優位主義に支配された社会で自らの権利を勝ち取ろうとしてきた彼女たちの懸命な戦いと探求なしでは私はこの場に立っていなかったでしょう」とカルマンは言います。「この男性優位主義は男性にも女性にもともに多くの不正義をもたらしてきました。それらすべての女性たちに言いたい、歴史と支配体制の苛酷さが不可視の存在にしていた女性たちに、女性と男性とが正しい関係を持てる健康な社会の建設のために身を捧げてきたすべての女性たちに、社会正義も平等な機会もない国でいまも自由への道をよろけながらも歩んでいるすべての女性たちに、私は言いたい。ありがとう。あなたたちなしではこの日は現実のものとはならなかった」

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