« 前  

2011年8月31日(水)

  次 »
  • 米国からメキシコに大量に流れる銃器を追跡しようという作戦は失敗し、米アルコール・タバコ・火器爆発物取締局(ATF)の局長代理の解任とアリゾナ地区連邦検事の辞任を招くに至りました。「ファスト&フュリアス(迅速かつ猛烈)作戦」と名付けられ、かつては秘密だったこの作戦では、ATFのエージェントたちが米国の銃器店に何千もの武器をメキシコの麻薬カルテルとの仲介者に売りつけるように奨励していました。そこからメキシコの犯罪組織の上層部の人間たちに辿り着けると考えていたのです。しかしATFは2500丁もの銃器の行方を見失っていました。先週、米司法省は議会の公聴会で証言し、問題となっているATFのおとり捜査と関係ある銃火器が、少なくとも米国内の11の暴力犯罪で使用されていたと認めました。米国の国境警備隊員が殺害された事件もその一つです。その一方で、この作戦が容疑者の逮捕に結びついたことは一度もありませんでした。それでも今年8月にはその作戦に直接に関与した3人の幹部が昇進しています。ATFの特別捜査官で今回のこの「ファスト&フュリアス作戦」に関する内部告発の一翼を担ったビンセント・セファルーに登場してもらいます。彼はこの内部告発により報復人事を受けてきました。「我々としてはそうした銃器を流通させるままにして、そこからなんらかの鎖といいますか、確固たる流通ルートを導きだしたいと思っていたわけです。しかしそれは現実からはほど遠かった」とセファルーは言います。「そうした銃器を追っても、(流通ルートは分からず)犯罪現場でまたその銃を見つけるか、あるいは死体を見つけるかという結果になりました。」

  • オバマ大統領直轄の生命倫理委員会が、1946年から48年にかけての性病人体実験の身の毛もよだつ新たな詳細を明らかにしました。米国の医療担当者たちがグアテマラのセックス労働者や囚人、兵士、精神病患者たちに故意に梅毒を感染させ、ペニシリンの効果を研究していたのです。同委員会の結論ではおよそ5500人のグアテマラ人が同意なしでこの診断実験の対象となっており、1300人以上が接触あるいは接種によって性病に感染させられていました。米国が主導したこの研究はグアテマラ政府も承認していましたが、これにより少なくとも83人が死亡しました。オバマ大統領はこの研究に関して謝罪していますが、グアテマラのアルバロ・コロン大統領はこれを「人道に対する犯罪」として独自の調査を命令しています。米委員会の調査で判明した事実を、同委員会メンバーでペンシルベニア大学法律大学院の法哲学教授でもあるアニタ・アラン博士と話し合います。ほかに、知らないうちに梅毒に感染させられたグアテマラ人700人を原告とする米国政府への集団訴訟でグアテマラの弁護士たちと協力し合っているパイパー・ヘンドリックス弁護士にも登場してもらいます。提訴は今年3月でしたが、それからすでに被害者の1人が亡くなっています。「これはずいぶんと昔に起きたことで、人々は正義の判定をもう何十年も待っているのです」とヘンドリックスは指摘します。「1940年代に人々が経験させられたこの恐ろしい出来事を解決するためには、時間こそが重要です。急がねばなりません」

Syndicate content