長期政権だったブーテフリカ大統領を辞任に追い込んで数か月 アルジェリアでは抗議デモが続く

2019/11/7(Thu)
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アルジェリアでは汚職、反体制派指導者の投獄、軍が政治の実権を握ることに反対するデモが9か月目を迎えています。11月1日はフランスからの独立戦争65周年を記念して首都アルジェには数万人が集まり、選挙よりも「新たな革命」を求め抗議を続けました。反体制派は次の選挙も不正がまかり通ると見ています。アルジェリアの暫定政府は選挙を前にデモ参加者への弾圧を強めており、6日夜には抗議中の学生100人以上が逮捕されました。アブデルカデル・ベンサラー暫定大統領は、12月12日に大統領選挙を行うと発表しています。これは、数週間に渡る抗議運動の後、長期権力を握ってきたアブデルアジズ・ブーテフリカ大統領が4月に辞任したのを受けてのことです。アルジェリア系米国人活動家で、アルジェリア支援のためのデモを先週末サンフランシスコで組織したメディ・ケイシと、アルジェリアを拠点とするジャーナリスト、ダイカ・デリディ記者に話を聞きます。「これは政治的蜂起であるとともに、アルジェリア人が今感じている大いなる誇りと自己愛の現れでもあります」とデリディは言います。「アルジェリア人はもっと深い変化を求めており、諦めはしません」

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