「シェイクスピア劇のような裏切り」 トランプがシリア北部クルド人地域へのトルコの侵入を容認

2019/10/7(Mon)
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米軍がシリア北東部から撤退を開始し、トルコはシリアのクルド人地域への侵入を準備しています。長年にわたりクルド人はISISに対する戦いにおける米国の密接な同盟相手でした。しかしホワイトハウスが6日に発表した声明は現地を驚かせるものでした。声明は、トランプ大統領とトルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領の電話会談に続いて「トルコは長年の計画である北部シリア作戦を前進させ」、「米軍はトルコの作戦には支援も関与もしない。米軍はISISの『カリフ制』地域をすでに掃討したので、その周辺地域に留まることはない」と述べたのです。トランプ大統領は今年の1月に「トルコがシリアのクルド人勢力を攻撃するなら、米国はトルコを経済的に破壊する」と威嚇しており、この声明は米国の政策の大転換を示すものとなります。一方、隣国のイラクでは、政府の夜間外出禁止令に抵抗する反政府デモに警察や軍が発砲、死者が増加し続けています。インディペンデント紙の中東特派員パトリック・コウバーンにこの地域の詳報を聞きます。

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