国連が緊急の気候変動対策を求めるも 米国は炭素ガス排出削減合意の弱体化を狙う

2018/12/13(Thu)
記事番号: 
1

国連のアントニオ・グテーレス事務総長は12月12日、壊滅的な気候変動から人類を救うために各国に今すぐ対策に取りかかるよう緊急警告しました。それにも関わらず、カトヴィツェ気候変動会議は、米国をはじめ世界で最もCO2を発生させている国々が足を引っ張っています。これらの汚染大国は化石燃料を奨励しながら、自国のことを棚に上げて発展途上国に排出削減を求めています。会議は14日に終了する予定ですが、交渉担当者たちは期限内に話がまとまる可能性は低いと悲観的です。「米国が、私から見れば不誠実な態度で今回の交渉に臨んでいるのは本当に偽善だと思います」と、気候変動会議COP24での米国の役割についてミーナ・ラーマンは言います。「非常に微妙なバランスの上で合意に至った協定を(米国は)さらに弱体化させようとしています」。ラーマンは、「第三世界ネットワーク」(Third World Network)の気候変動プログラム・コーディネーターです。

共有します