「議会クーデターだ」 共和党優位のウィスコンシン州議会が民主党知事就任目前に土壇場の権力奪取

2018/12/5(Wed)
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ウィスコンシン州の共和党議員らは、民主党の次期知事トニー・エバーズの就任前にその力を削ごうと、前例のない権力奪取に向けて足並みをそろえています。「議会クーデター」との声も上がるこの異常な動きで、共和党議員らが4日夜から5日朝にかけて奔走し、1月の共和党知事のスコット・ウォーカーの任期終了前に共和党優位の州議会に権力を委譲する一連の「レイム・ダック法案」を採択しました。共和党優位のウィスコンシン州上院は、新たに選出された民主党の知事と司法長官の権限を制限し、期日前投票の期間を狭める措置を採択しました。ウィスコンシン州の上下両院は5日早朝、メディケイド(低所得者用医療扶助)受給に就業条件を付加し、子供のいない健常者の成人が公的給付を受けるためには仕事をしなければならないとする州法を次期知事が改正する権能を制限する法案を採択しました。ウィスコンシン州に拠点を置く雑誌「プログレッシブ(The Progressive)」の編集員、ルース・コニフに話を聞きます。

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