『1人ゼロ票』の著者キャロル・アンダーソン:トランプは有権者抑制のおかげで2016年の大統領選に勝利した

2018/10/16(Tue)
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ドナルド・トランプは2016年の大統領選を有権者抑制で勝ち取った。キャロル・アンダーソン教授は彼女の新刊One Person, No Vote: How Voter Suppression Is Destroying Our Democracy(『1人ゼロ票:有権者抑圧が我々の民主主義を破壊する過程』)の中で、こう主張しています。この本は、米国各地で制限的な投票法が増えてきた過程を追っています。アンダーソンはその中で、2013年の最高裁判決が1965年に制定された投票権法を骨抜きにし、以来アフリカ系米国人の選挙参加がいかに組織的に損なわれてきたかを検証しています。2016年の大統領選までに、全米の黒人有権者の投票率は66%から60%以下に減少しました。この減少傾向はミルウォーキーのような重要エリアではさらに大きく、投票率は2012年の78%から2016年には50%以下に落ちています。トランプ大統領はミルウォーキーがあるウィスコンシン州で2万3000以下の投票数の差で勝利しました。アトランタのエモリー大学のアフリカ系米国人研究科の代表であるキャロル・アンダーソンに、彼女の新刊と近く行われる中間選挙について話を聞きます。

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