ブラジルの失われゆく民主主義:ジルマ元大統領の弾劾とルラ元大統領の収監に続き極右の扇動政治家が台頭

2018/10/9(Tue)
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中南米の政治情勢に劇的な変化を引き起こす可能性のある大事件が起きています。極右の指導者ジャイル・ボルソナロが10月7日のブラジル大統領選で予想をはるかに超える46%の得票で決定的な勝利をおさめたのです。元軍人のボルソナロは、長年にわたり人種、性的少数者、女性に対する差別的な発言を繰り返し、ブラジルの軍事独裁を公然と称賛してきました。彼は10月28日の決選投票で、左派・労働党のフェルナンド・アダジと対決します。アダジは10月7日の投票で29%の票を獲得しました。多くの人がブラジルの民主主義の将来が危機にひんしていると警告しています。ブラジルの「社会正義と人権のためのネットワーク」(Network for Social Justice and Human Rights)の代表であるマリア・ルイサ・メンドンサに話を聞きます。彼女は、ボルソナロは「ファシスト」で、彼の当選は「ブラジルに非常に危険な状況」を生み出す可能性があると言います。

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