新ガイドラインとアンソニー・ケネディ判事退任で アファーマティブ・アクションの未来が危険に

2018/7/6(Fri)
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トランプ政権は、学校および大学入学選考時に人種も考慮するよう求めたオバマ政権時代の政策を終了するとし、アファーマティブ・アクション(差別撤廃措置)プログラムにとり新たな打撃となりました。今回の動きで法的改正はないものの、オバマ政権時代の、小学校および中学校から大学のキャンパスに至るまで多様性を育むためのガイドラインが破棄されます。折りしも、トランプ政権はハーバード大学の入学選考基準に異議を申し立てる予定であり、長年、アファーマティブ・アクションに関して最高裁の決定票を握ってきたと見られたアンソニー・ケネディ判事が退任し、後任の判事をトランプ大統領が近日指名する予定だと報じられています。テキサス大学オースティン校の人種を考慮した入学選考プログラムを合憲とした2016年の判決ではケネディ判事が多数意見を執筆しました。米国自由人権協会(ACLU)「人種正義プログラム(Racial Justice Program)」のデニス・パーカー部長に話を聞きます。

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