オバマケア改廃への賛成票確保をめざし 共和党上院議員が最後のあがき

2017/9/20(Wed)
記事番号: 
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マイク・ペンス副大統領はじめトランプ政権のトップは19日、国会で終日、共和党上院議員に向けたロビー活動を行い、最新の医療保険改定案への支持を訴えました。主要な策定者であるルイジアナ州選出のビル・キャシディー、サウスカロライナ州選出のリンゼー・グラハム両議員の名に因んでグラハム・キャシディ法案と呼ばれるこの法案は、医療保険制度改革(オバマケア)を廃止し新制度に改正しようとする試みですが、上院が単純過半数で立法化できる期限は9月30日で、大詰めの時期にはいっています。「予算と優先政策センター」(Center on Budget and Policy Priorities)は、この法案によって数百万人が保険を失い、メディケイドが空洞化され、既往歴を持つ人々に対する保護が撤廃あるいは弱体化され、個人の医療費自己負担が増加する一方、米国の最富裕層は潤沢な減税に浴する、と評しています。ニューヨーク・タイムズ編集局は19日の社説で、「グラハム・キャシディ法案の残酷さは筆舌に尽くしがたい」と述べました。「トーキング ポイント メモ」(Talking Points Memo)で医療保険問題を担当する政治記者アリス・オールスティーンと話します。彼女の最新記事は、"Where Things Stand with the Senate’s Last-Ditch Obamacare Repeal Push"(オバマケア廃止をめざす上院最後のあがき)です。

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