沈黙の嵐:メディアはハリケーンと気候変動の関係をほとんど無視していることが調査で発覚

2017/9/12(Tue)
記事番号: 
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「沈黙の嵐」。これは、メディアによる徹底的なハリケーン報道のなかで気候変動についての議論が欠如していたことを指摘する、監視団体「パブリック・シチズン」(Public Citizen)による新報告書のタイトルです。すべてのテレビ局網がハリケーン「ハービー」の勢力と「異常気象」であることについてコメントしながらも、より温かい海洋温度とより強い風の関連、より温かい大気が雨の量を増やしていること、海水面の上昇が高潮の悪化を招いていることについて説明した局はなかったと言っていいでしょう。この報告書は、ハリケーン「ハービー」についての18のメディアの報道について検証しました。その中には、10紙の主要新聞と3誌の週刊ニュース誌、そしてABC、CBS、NBC、CNNとフォックス・ニュースの全米放送番組が含まれ、ハリケーン「ハービー」についての8日間分の報道が検証されました。同報告書は、「多くのメディアは[気候変動]問題についてほとん議論しない、またはその重要な側面について報道しなかった。3つの主要放送局のうちの2つABCとNBCは、ハリケーン「ハービー」を報道する文脈の中で気候変動については全く触れなかった」と結論付けています。パブリック・シチズンの気候プログラムの責任者であるデビッド・アーカッシュから話を聞きます。

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