イヴ・エンスラーとクリスティン・シュラー・デシュライバーが語る「弱者を食い物にする」トランプ大統領の姿勢

2017/3/8(Wed)
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1月、ムスリムが多数を占める7カ国の国民と難民の米国への入国を一時的に禁止する一度目の大統領令に署名した時、トランプ大統領は、この措置は女性を守るためにも必要だと主張しました。あまり注目されませんでしたが、大統領令にはこんな一節が含まれています。「『名誉殺人』をはじめ女性に対する暴力を含め、偏見やヘイトにかられた行為を行う人物の入国を、米国は認めるわけにはいかない」。この一節から、大統領令は皮肉そのものだと見る人たちがいます。大統領令に署名をしたドナルド・トランプ、そしてこの大統領令を起草したスティーブン・バノン首席戦略官のいずれもが、過去に、女性に対する暴力で告発されているからです。NBCの番組「アクセス・ハリウッド」が収録し大統領選の選挙運動中にリークされた録画の中で、トランプが、自らの女性への性的攻撃について得意気に話し、「)自分は金持ちで有名だから)プッシー(女性の性器)を触るなんて簡単だ」と自慢したのは有名です。トランプに対しては現在、8人の女性が性的暴行やハラスメントを受けたと名乗りをあげ、告発しています。トランプだけではありません。スティーブン・バノンも1996年、家庭内暴力と暴行で訴追されました。トランプが労働長官に最初に指名したファストフード大手のCEO、アンドリュー・パズダーもまた、元妻から家庭内暴力で告発されました。パズダーの元妻はテレビ番組『オプラ』に匿名で出演し、家庭内暴力について話したことがあります。『ヴァギナ・モノローグ』の著者で劇作家のイヴ・エンスラーと女性への暴力反対運動「Vデー」コンゴ代表のクリスティン・シュラー・デシュライバーの二人に最近行ったインタビューをお聞きください。

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