1300万人がスタンフォード大学レイプ被害者の陳述書を閲覧 「今は重大な転機」と反レイプ活動家
2015年夏にスタンフォード大学キャンパス内で同大学の学生にレイプされた女性に対し、大学当局が公に謝罪するよう求める署名運動に6万人以上の署名が集まりました。この事件が今月、全国ニュースになったのは、レイプ犯の水泳選手ブロック・アレン・ターナーは意識のない女性に大型ごみ収納器の陰で性的暴行を加えている現場を取り押さえられていたにもかかわらず、判事が言い渡した量刑がたった6カ月の禁固だったからです。この判事アーロン・パースキーは今週、他に立候補者がいなかったため無投票で6年間の任期を更新しました。これに対し、スタンフォード大法学部の教授が、パースキー判事へのリコール運動を開始しました。それとは別に、パースキー判事の罷免を求める署名運動も立ち上がっており、80万人の署名が集まっています。パースキー判事が判決を言い渡す前に法廷で読み上げられた被害者の陳述書は、レイプ加害者にあてた手紙の形式を取っていました。この強烈な手紙はオンラインで公開され、1,300万回以上の閲覧を記録しました。「あなたが私から奪ったものは、私の価値、プライバシー、気力、時間、親しい付き合い、信頼、自分の声で語る力です。今日ようやく、声を取り戻しました」と、彼女はレイプ犯に直接語りかけています。「あなたのせいで私は、無人の惑星にひとりで島流しにされたのです」。一方、スタンフォード大学に対しても、キャンパス内で起きた性的虐待への対処の拙さに批判が集まっています。オンライン・ニュース・サイト『デイリー・ビースト』(Daily Beast)の調べによれば、同大学のキャンパスでは12、13、14年に年間26件のレイプ事件の被害届が出されています。つまり3年連続で、隔週1件の頻度でレイプ事件が起こっていたことになります。そしてレイプ事件の多発はスタンフォード大学に限られた問題ではありません。本日は2人のゲストに話を聞きます。エイミー・ザイリンは、大学キャンパス内での性的暴力についてのドキュメンタリーThe Hunting Ground(『狩猟場』)を監督、そして同作品の中でも証言しているカミラ・ウィリンガムです。ウィリンガムは11年、意識を失っている間にハーバード大法学部の同級生から性的暴行を受けたと語ります。