広島で「核なき世界」を呼びかけたオバマ大統領 1兆ドルの核兵器刷新計画と矛盾

2016/5/27(Fri)
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オバマ大統領は現職大統領として初めて日本の広島を訪れました。同市には1945年8月6日、米軍戦闘機が世界初の原子爆弾を投下し、14万人が死亡、10万人が重傷を負いました。3日後、米国は2つ目の核爆弾を長崎に投下し、7万4000人が亡くなりました。広島平和記念公園での演説で、オバマ大統領は原爆投下に対する謝罪はせず、「核なき世界」の構築を呼びかけました。「我が国を含む核保有国は、(他国から攻撃を受けるから核を持たなければいけないという)「恐怖の論理」から逃れる勇気を持つべきです」とオバマ大統領は話しました。核兵器廃絶を呼びかけたにもかかわらず、米国は保有核兵器をより小さく、精密なものに刷新する計画をひっそりと進めています。これは、今後30年間で1兆ドルをかけた大がかりな取り組みの一環です。今日は、ピューリツァー賞を受賞した歴史家カイ・バードに話を聞きます。バードの共著にはAmerican Prometheus: The Triumph and Tragedy of J. Robert Oppenheimer(「オッペンハイマー『原爆の父』と呼ばれた男の栄光と悲劇」)があります。

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