反骨の記者:詩人で活動家の故ジョン・ロスを振り返る 独立系記者についての新刊

2016/5/19(Thu)
記事番号: 
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メキシコのエンリケ・ペニャ・ニエト大統領は、5月半ば同性婚を全国で合法化する法案を提出しました。現在は一部の州およびメキシコシティでのみで認められています。この発表は、2014年9月に学生43人が行方不明になった事件について、最近、大統領に対し圧力が再び高まっている中で行われました。この事件については、複数の報告が連邦当局の関与を指摘しており、学生らはドラッグ組織に殺害されたとする政府の主張に疑問を呈しています。フリーランス記者で活動家、詩人でもあった故ジョン・ロスは、正にメキシコの美しさと矛盾を理解していた一人でした。ロスはメキシコおよびラテン・アメリカの社会運動を50年近く取材し、2011年に亡くなるまでにノンフィクションを10冊、詩集を10冊執筆しました。ロスがジャーナリズムを学ぶ学生に、取材の仕方と、変化を起こすやり方を教える講義の一部を収めた新書が発売されました。Rebel Reporting: John Ross Speaks to Independent Journalists(『反骨の記者――独立系記者へのジョン・ロスの教え』)というタイトルです。同書を共著したノーム・ストックウェエルに話を聞きます。ストックウェルは、ウィスコンシン州マディソンのWORTコミュニティ・ラジオの運営管理も行っています。

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