ロバート・マクチェズニー:大手の企業メディアは クリントン陣営の視点で2016年大統領選を報じている

2016/5/19(Thu)
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「大手の企業メディアによる選挙報道は過去最低のレベルだ」と語るメディア学者ロバート・マクチェズニーに、メディアがどのように今回の米大統領選を報道しているかについて話を聞きます。「サンダース陣営の動きはほぼ無視され続けてきました……。そして取材の範囲も、取上げ方も、ほぼ既成勢力であるクリントン陣営の視点からなされているのです」とマクチェズニーは言います。先週末ネバタ州の民主党大会で起こったことに対して、記者たちは実際に何が起こったかという質問さえしなかったと彼は言います。ネバダ州の党大会では、突然規約が変更され、サンダース支持者64人が不当に代議員として認められなかったという事態が起こり、それに対してサンダースの支持者が抗議したのです。このことで「ジャーナリズムと呼べる活動がほとんど行われていない現状が浮き掘りになった」とマクチェズニーは指摘します。「権力側が言うことを、そっくりそのまま繰り返す報道がどのくらい蔓延っているか」。マクチェズニーはイリノイ大学アーバナ・シャンペーン校のコミュニケーション学部教授で、全米報道改革組織「フリープレス」(Free Press)の共同創始者です。

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