連邦判事が画期的な司法判断  CIA拷問被害者はようやく法廷で対決できるのか?

2016/5/6(Fri)
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CIAの拷問プログラムを開発し導入した心理学者2人に対する画期的な訴訟を連邦判事が受理しました。心理学者ジェームズ・ミッチェルとブルース・ジェッセンは、CIAが使う拷問テクニックを開発した報酬として8000万ドル以上を受け取っていました。この拷問を受けたスレイマン・アブドッラー・サリームとモハメッド・ベン・ソードが、アフガニスタンにあるCIAの極秘施設で凍死させられたグル・ラーマンの遺族と共に訴訟を起こしました。3人とも、ミッチェルとジェッセンが開発・導入に携わった、殴打、棺桶サイズの箱への閉じ込め、金属棒吊るしなどの拷問テクニックの対象者でした。拷問被害者に代わって訴訟を起こしたアメリカ自由人権協会のドロール・ラディン弁護士と、ミッチェルとジェッセンの2人の心理学者をワシントン州スポカーン市にあるSERE学校の頃から知っている元情報部員スティーブン・クラインマン大佐に話を聞きます。SERE(生存、回避、抵抗、脱出)は、敵に捕らわれた際に兵士に耐え抜くことを教える機密プログラムです。CIAの秘密刑務所に拘禁された人々に使うため、ミッチェルとジェッセンはSEREの教練で教えられた戦略を解析して模倣しました。

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